ココロ



ひと思いに傷付けてくれたのなら


僕はきっぱりと諦め切れるんだろうか





僕がこの世で一番嫌いな


そんな僕自身が


君のことを好きだと言って仕方が無いんだ





駄目だよ、そう言い聞かせても


嫌だよ、って手を振り払われる





――駄目だよ、、


きっとどんなに素敵な物語になったって


最後には嫌われてしまうよ


傷だらけになってしまうよ





何度叫んでも聞こえないフリをしてる





僕がこの世で一番嫌いな


そんな僕自身は


本当はすごく怖いんだよって


涙を零しながら笑う





僕からどんどん離れていく


君のところへ向かっていく





僕は


僕は





そんな僕自身を見送って


静かに眼を閉じた。








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