神様の泣いた声





この手が



この声が



この脳が




本当に僕のものだとしたら



僕のしたことは恐らく許されないことだろう。




本当に神様がいるのだとしたら



僕のしたことを罪だと罵られ殺されるんだろう。




何もかもを自分の思った通りに生きるなんて



誰一人として出来やしないじゃないか。




結局僕らは



昔から何も変わっちゃいないんだよ。




運命なんて言葉を飲み込んだみたいに知らないふりまでする。






こんな世界で生きなくちゃいけないのなら




理不尽な神様の泣いた声を聞くまで




僕はもう






目を覚まさない。









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