帰路



銀時を学校へ送りながら仕事に出勤するようになってから
俺は自転車で通勤している。

朝は忙しくて、とてもじゃないが徒歩では間に合わないからだ。

そんな忙しい朝が嫌なのかどうかと考えても
別に嫌でもないし、苦痛とも感じないのは不思議だ。

帰りは山崎が途中まで付いて来たりする時は、自転車は押して歩く。
朝は間に合わないといっても、徒歩で帰れない距離ではないから、別に構いやしないんだけどな。

『それじゃあ、課長。また月曜日に』
『おー、気ィつけてな』
『課長も。あ、銀時くんにもよろしく言って下さいっ』
『…はは、何をだよ』

じゃ、と手を軽く挙げ山崎は、俺とは別の方向へ歩いていく。
そういやァ、今日は金曜だったか…。
頭使い過ぎて曜日の感覚が無くなってるとは。

明日明後日とまた連休か…。
久々にどっか出掛けるってのもいいかもしれねェな。

なんて考えながら、自宅へと向かった。



。。。










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