かえりみち
かえりみち、しんぱちとかぐらとバイバイをして
あといっぽでうちにつくってときに
しらないおにいさんにあった。
そのおにいさんは、おれをみてにこってわらった。
『こんにちは』
『…こ、こんにちは…』
あいさつをされたから、おれもかえしたけど
ちかづいてくるおにいさんがこわくて、おれはすこしずつうしろにさがった。
『なァに、そんな怖がらなくても平気でさァ。俺のこと、知ってる?』
『…し、しらない。パパに、しらないひとにはついていくなっていわれてる』
『付いて来なくてもいいから、少しお話しやせんか?ほら、いちごオレ。あげまさァ』
ふくろからおれのだいすきないちごオレをだして、おれにみせてきた。
ほしいけど、のみたいけど…でも、パパにおこられるのはいやだ。
『いいい、いらない!』
『…??』
おにいさんはふしぎそうなかおをしていたけど、しらないふりをした。
そしておれはしかたなく、がまんしていちごオレにさよならをして
はしってうちのなかにはいった。
『へへ、…フラれちまったかァ…』
。。。