回想/仔銀



おれのなまえは、さかたぎんとき。
このがっこうにてんにゅうした。
でも、もともとがっこうなんかいったことがなかったから
せいかくにはてんにゅうではなく
にゅうがくだなって、パパがいってた。

パパ。
なまえはひじかた。
あれ、みょうじだったかな?なまえかな?
おれのことをひろってくれた。
そしてがっこうへいかせてくれている、おとなだ。

パパってよべ、っていった。
なんだかしかたなさそうに、いった。

おれにはかぞくがいなかった。
がっこうでできたともだちに、きかれてもこまらないように
そうしようかってパパが、いった。

パパは

ないた。

おれの め をみて、ないた。

ないてないふりをしていたけど。
おれにはすぐにわかった。

なんでないてるの?
そうきいたら、パパはおれをぎゅってした。
いたかった。それくらいに。

パパはおれを、ぎゅってした。

それからおれは
パパとくらしている。

おとながこわくて
くらいところですわっていたおれには
いろんなことがあかるくて
あったかかった。





。。。






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