僕の日



僕の日。




僕の生まれた日。




僕の生まれてしまった日。







僕は生まれてきたの?




僕は生まれてきてしまったの?







何のために

どんな意味があって




分からないから

だから それを知るために

呼吸と心拍数を

只々 紡ぐようにしながら

ここまで生きてきたんだろうけど




分からない

分かりたくないとも思うことがあるよ




作り物みたいな手足と

残酷なほどに敏感な脳と心




もう全部

捨ててもいいとまで

思ってしまうことがあるよ




あなたのために生きられない僕は




この世には




必要ないんだと思ってしまうことがあるんだよ




くだらない数字だ

こんなものなら

どんなに祝福されようが

僕は欲しくなんて無いよ




あなたの声を

あなたの表情を

あなたの感情を




僕の身体が

脳が 心が




欲しいよっていうんだ




それだけでいいからって




泣くように

喚くように

叫んでいるんだ








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