僕の制御不能信号



使い道のなくなった

この心を直してくれるなら

いくらか払いもするけどさ




誰の手で

どんな力で




直すことができるの?




これで大丈夫です

もう心配はありません




そんなことを言ってもらえたとして




本当に大丈夫なの?

何も心配しなくていいの?




僕のことは僕にしか分からないから

僕自身が納得できなければ

直してもらえたとは言えない




誰かを傷付けるなんて

絶対したくなかったことで

だって ほら

痛みって自分自身にしか

分からないもんだし




だから そんなら僕が

代わりに傷付いていこうって

決めたっていうのに




傷だらけになった挙句

いつの間にかひとりぼっちになってて




あれれ

この傷は誰の?

この傷はいつの?




誰のために負った傷なの?

なんてさ




自分の考えのために

自分が望んだから

こんなふうになったのに




孤独になった途端

他人を妬んで 恨んで

あいつのせいで 僕は…




…とか




僕のせいなんだ

僕のせいなんだよ

全部 全部




僕がいけなかったんだから




ダメだ これ以上

睨んだりするな




僕が僕を

僕にしたんだから








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