最近、俺に後輩が出来た。

だからどうしたとか言った話しじゃねぇけど、何だかんだで色々充実してると思う。


あの粟楠会絡みの事とか、セルティに似たあのムカつく野郎とか、臨也…いや、ノミ蟲の事とか、色々あってそりゃあイライラしてしょうがねぇけど…


何となく今は平和だ。
平和が、一番だよな。






「この食物は至極美味です。再度の摂取を所望します。先輩も所望しますか?」

「ん?あぁ、そうだな。俺モンブラン。しっかしお前…細っこいのによくそんなに食えんな」

「……っ、一日の摂取量からしてもあと1つなら胃袋の許容が可能です。先輩の言葉は性的暴力を感じられます。セクシャルハラスメントです。」

「なっ!ちちちげーよ!いいから食え!」






俺は正直、このヴァローナに惚れてると思う。


今まで俺は女になかなか縁が無いままで生きて来た。そりゃあ自分の力を分かってるから当たり前だとは考えている反面、やっぱり誰かに愛されたい気持ち…それに愛したい気持ちも生まれてくる。


化け物も、所詮は男だ。


そんな中でヴァローナは俺を怖がったりしねぇで接してくれる唯一の女だ。小学生とかノミ蟲の妹達は女と見たら俺の性癖が疑われるから、此処では無しだ、無し。問題外。






「今日は金髪美女と真っ昼間からデートか、平和島静雄。偉くなったな、化け物のくせに」






それからこいつも問題外。


名無しに初めて会ったのは、事務所の先輩が連れて来た時だ。最初は俺に化け物だとか言って食って掛かるのも、聞いた事情のせいだと思ってたが…最近はぶっちゃけノミ蟲と同じぐらいうぜぇ。






「名無しと呼ばれる一般的女子。貴方の先輩を侮辱する言葉、私も憤りを感じます。早急な退出を所望。」

「ヴァローナ、」






何で俺とヴァローナがケーキを仲良く食べてるとこに名無しが来るんだとか、毎日のようにムカつく言葉を吐くのは何でだとか、色々怒鳴りたい気持ちになった。

けど、ヴァローナの相変わらず訳分かんねぇ日本語だけど一生懸命な姿に気持ちは別の意味で揺らいだ。

もう、心底惚れちまってるな。重症だと自分で思う。















ヴァローナが分からん(´;ω;`)



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