「ジーノっ、お前酔ってるのか?」

「酔って無いよ、っ…ぁ…」


半ば押し掛けた形でナッツの家に来た僕。小さくてちょこまかと動き回る愛らしいナッツに似てないナッツ娘とニコニコと笑顔を絶やさないナッツ妻に出迎えられた。紹介を一応されたけど名前なんて覚える気になんかなれる訳が無い。僕の幸せを奪う単なる隔たりなんだから。

試合後の打ち上げの後と言うこともありすっかり出来上がっているナッツに美味しいワインを奢ってやるからと僕が誘ったのがきっかけで彼の家に来た訳だが、時間は22時を半分程過ぎたぐらい。パジャマ姿のまま酒の肴とグラスを用意してはナッツ妻は後は楽しんでなんて言いながらナッツ娘と寝室に消えて行った。

その背中を見つめながら出来た嫁だろう、可愛い子だろうと上機嫌な彼に少なからず腹が立った。


「ちょっ、やめ…っ」

「黙って、静かにしないと気付かれるよ。」


そんな幸せを壊したくなった。僕の手に入らないナッツなんて壊れてしまえば良いと。僕は途中で買ったワインをそのままにナッツに近付き、酔って思考が上手く働いていない彼のズボンをいとも簡単に脱がしてやって。センスの欠片も無い子供に合わせたであろうハローキ○ィのトランクスを更に無理矢理に脱がせては、現れた青臭くて萎えているペニスをすぐに口に入れた。ナッツのペニスは僕と比べたら短めだけど、太くて顎が疲れる。咥えては口の中で舌を使って舐めて、口を離しては扱いてやって、また咥えては一気に吸い上げてみて。

ジュルッ…ジュルルッ…ジュパッ

卑猥な音が狭いリビングに響く。ナッツが僕の名前を呼びながら腰を無意識に揺らす。僕は我慢出来なくて、隣の部屋で彼の手に入れた幸せがすやすや寝ているのも構わずにズボンを脱いでは自分の指で慣らした後に彼のビンビンに硬くなっているペニスを僕のアナルに招き入れた。


「ンんッ!…んふ、っ…ぁ…」

「ジーノッ、」


最初は上に跨った僕が腰を振るだけだったけど、酔っていて訳も分からずにただ快感を求めているのか徐々にナッツは僕の腰を掴んで突き上げ始めた。お互いに声を我慢しながら行為を進める。水音と僕や彼の漏れてしまう嬌声に、ナッツ妻や娘は気付いてしまうだろうか。

人間、セックス中に何らかのスリルがあればそれは快感を感じさせる1つになる。つまりスリルがある程に燃えるのだ。

ナッツ妻や娘が気付いてしまうかも知れない、けれども彼のペニスを僕のアナルで受けるこれは、僕のアナルに彼のペニスを打ち付けるこれはもう止められない。僕はスリルと快感の中で彼に抱き付き、肩に噛み付いて嬌声を我慢するフリをしながら跡を残した。確かに僕が幸せを壊そうとした証を。


「ジーノッ…もう、イくっ…ンくッ!」

「ァ、あ…ナッツっ、」


お互いの耳元でお互いを呼びながら達した。ナッツの熱い精液がビュクビュクと勢い良く僕の腸壁に打ち付けられて、僕の精液は彼と僕の間で腹を濡らす。堪らなく幸せを感じた。泣きそうになってしまう。ナッツがゆっくりと頭を撫でてくれたから。何とも言えない幸せだった。多分、幸せだと思う。でも涙は止まらなくて、ナッツが「酔っちゃったのかー?」なんて言いながらキスを送って来たから、何も言わずにまた抱き付いてしまった。

咎めないのか。気持ち悪いと。罵らないのか。気違いだと。




(彼の優しさが染みて痛い僕)
(弱い彼を突き放せない弱い俺)







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アンケート、何だかアダルティなナツジノが多いのでリクエストに応えて?アダルティなナツジノです!

これ、個人的に気に入ってます。ナッツが酔って無いと考えても酔っててもどちらにせよ悲しい!
ジーノが可愛い。こんなジーノ欲しい←

ナッツを好きで堪らないジーノはきっと好きだからこそ、幸せ壊してやりたく思うけど結局は何もしないままだった(ナッツの幸せを守る王子)。
けど、やっぱり自分が一番なので←あはんうふん


アンケート応えて下さった方々、ありがとうございます\(^O^)/