感想 


40.Blood†Letting
 2010/10/10 - 辛口感想
ジャンル:学園オカルトホラー
長さ:長編?(連載中)

6滴目まで読ませていただきました。


いいかげんなあらすじ:
双子の女子中学生・さつりとさつき。
二人はいじめっ子を殺害後、転校して怪奇研究部に入部する。
双子と怪奇研究部の仲間たちは、“トイレの花子さん”などの怪奇現象に触れていく。


情報量が少なすぎて、設定、登場人物、ストーリーなど、あらゆる要素について十分に把握できませんでした。
物語の方向性もよくわかりません。
心のなかで悪態をつく双子はおもしろかったです。





冒頭でいきなり主人公が人を殺しているので、猟奇的なサイコホラーだと勘違いしてしまいました。
しかし、怪奇研究会の活動が中心となっているため、実際はオカルト系でしょうか。

オカルト系の話は好きなのですが、情報量が少なすぎて食い足りなかったです。
描写どころか説明も不足しているため、あらゆる要素が不明瞭でした。

文字装飾系のタグを多用しているため、ガチガチに書き込んだ文章は、作品に合っていないでしょう。
ですが、もうちょっと設定や状況の説明がないと、わけがわかりません。


説明が不足しているせいで、つっこみどころが多かったです。

たとえば、双子はどのようにいじめっ子を殺害したのでしょうか。
殺害後も双子がふつうに生活していことから、双子が人を殺した事実は、だれにも知られていないと考えられます。
冒頭の雰囲気からすると、双子は派手に人を殺したようなので、殺人が発覚していない点がすごく不思議でした。

あと、なぜ双子は転校したのでしょうか。
理由が気になってしまい、物語に集中できませんでした。

他にも多々ありますが、諸事情により割愛させていただきます。


登場人物に関する説明の不足が原因で、物語の方向性も把握できませんでした。
方向性がわからないせいで、悪い意味で先の展開が予測不可能です。
そのため、先を読みたいという気持ちがわきませんでした。

双子は怪奇研究部に入って、なにをしたいのでしょうか。怪奇が好きで怪奇研究部に入ったことはわかるのですが、双子がどんな怪奇を求めているのかわかりません。

双子の人殺しシーンのテンションの高さからして、猟奇的な怪奇が一番しっくりきます。
ですが、実際はトイレの花子さんなど、昔ながらの学校の怪談的な怪奇が扱われていました。
一方、双子以外にも殺人者が出てきたりなど、猟奇要素も捨て切れていない印象です。


双子を始めとした各キャラクターの人物像も、イマイチつかめませんでした。
外見はもとより、性格もよくわかりません。

本文中で一番触れられているはずの双子に関しても、人物像が見えてきませんでした。
与えられる情報が少ない上に、キャラに一貫性がないからです。
残忍で腹黒いようですが、トイレの花子さんに同情的だったりと、キャラクター設定について、ちぐはぐな印象を受けました。

その他の登場人物については、双子よりもさらに情報量が不足しており、どんな性格かさえわかりませんでした。


全体的な情報不足が原因で、あまり楽しめなかったのですが、この作品のブラックな要素は好きです。
双子の悪辣な心の声や、☆や♪の使いどころにニヤリとしました。

センスはいいので、文書量が増えれば、十分に楽しめそうな作品です。


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