感想 


13.白い雪の姫
 2010/02/07 - 辛口感想
ジャンル:童話パロディ
長さ:長編?(連載中?)

「姫は平穏の日々を手に入れたのです」まで読ませていただきました。


いいかげんなあらすじ:
王女スノウは、そのうつくしさゆえに実母である王妃に命をねらわれていた。
王妃との激しい攻防戦を展開していたスノウだが、ある日、森に住む「小人」に興味を抱き……。
『白雪姫』パロディ。


ギャグやキャラのインパクトに欠け、物足りなさを覚えました。
また、情報量が少ないせいで状況を把握しにくく、ネタを十分に生かせられていない印象を受けました。
しかし、テンポがいいため、サクサク読める作品です。





毒のある語り口とブラックなキャラ設定を楽しむための作品です。
よくも悪くも、つっこんだら負けな気がします。

読みやすい文体で、かつ童話パロディは好きなジャンルであるため、楽しみながら読めました。
ですが、好きなジャンルだからこそ、食い足りなさも残りました。

おそらく、悪ノリしきれていないからでしょう。
元ネタ(『白雪姫』)をイジり倒せていないため、想像の斜め上をいくギャグやキャラクターが存在しないのです。
「王子が死体愛好者」というのも、既出のネタです。

また、この作品は、文章のうつくしさやストーリーの巧みさで読者を魅せるタイプの作品ではないため、
ギャグで読者を引っ張っていく必要があると考えられます。
ですが、ギャグの弾数がやや少ないです。
さらに、ひとつひとつのギャグも小粒です。
そのため、物足りなさを覚えました。


食い足りなさの原因としては、情報量の不足も考えられます。
ギャグを生かすための描写や説明が、非常に少ないのです。
なんの準備(描写・説明)もなく、いきなりギャグだけ出されても、あまり盛り上がらないものです。

また、なんの説明もなく視点や場面が飛ぶことが多いので、状況を把握しにくかったです。
元ネタを知らなかったら、ストーリーを追うことも困難だったかもしれません。

登場人物に関する描写も少ないため、「七人の小人」ひとりひとりの違いを覚えられませんでした。
助詞や単語などにおいて、日本語の使い方がたまにおかしいことも気になりました。


しかし、テンポよくストーリーが進むため、快適な読み心地でした。
また、ムダな要素が少ないため、ギャグに集中して読むことができました。

全体的に軽い印象で、サクサクと読めるので、ちょっとした空き時間をつぶすのにピッタリな作品です。


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