恋を織る
鶯が声を失った
僕の大好きな、美しい音色を
貴方のつく嘘はどこまでも優しくてどこまでも温かく、そしてどこまでも残酷でした
嘘は嫌いだから小指を千切ってちょうだい
神様が死んだ
殺したのはきっと僕だ
君の優しい双眸から透明な心の欠片が零れ落ちていく
ざくざく君に突き刺さって、じわじわ僕を責めるんだ
生きたがって、逝きたがって
君が笑んだ満月の朝
僕が泣いた新月の晩
愛を食べたら真っ白な海に抱かれて眠ろう
僕が最期に告げたこと
憎い心に爪をたてる
夢は子宮の中でとうの昔に朽ち果てた
僕と君を繋ぐ臍帯
五臓六腑の嘲笑
皮だけなんて許さないからちゃんと骨髄まで食べてね
今宵、二人で罪を犯す