neta倉庫*無法地帯注意!

暴君シリーズの夢主がハオ様を召喚しちゃったら
キャス狐がいたんだからSKハオ様もありじゃんね!かなり制限かかるだろうけどな!
キャス狐同様クラスはキャスター
宝具は何だろうね(´・ω・`)
ノリで書いてみたから殆どがあやふやだわ

多分トキワが人じゃない事に一目で気付く
人じゃないっていう事と、SKになって丸くなった辺りのハオ様なので多少優しいのかも知れない
SE.RA.PHが復元して再現したサーヴァントじゃなくて、暇潰しの為に無理矢理介入してサーヴァントになった感じ?
じゃあマンキンの世界がとっくの昔に袋小路になってる筈だけどそこら辺はスルー←←



──死ぬ?こんなに、簡単に?

トキワは茫然とそう思った。
本能が死を直感した。
同時に、本能が死を拒絶した。

嫌だ、と強く望めば、頭に言葉が走る。それが何か理解も出来ずに、気が付けばその言葉を紡いでいた。

「──告げる。 汝の身は我の下に、我が命運は汝の剣に」

──面白そうだ。いいよ、付き合ってあげよう。

そう答えたのは破滅を望んでいた星の王。

***

シンジが死んだ。一回戦をトキワが勝ち残り、シンジのサーヴァントである海賊は消え、マスターであるシンジは電脳死を迎えた。友達だろう、助けてくれよ、と泣き叫んだシンジは呆気なくその身を電子の海へと沈ませた。

二回戦が始まった今、未だに理解が追いついていない。前と変わらず在り続けるシンジの机がトキワの理解を遅らせた。

「いい加減、しっかりしたらどうだい。マトウシンジは死んだ。そして君は生き残り、もう次の戦いは始まっている」

トキワよりも少しだけ高い身長。長い髪に、一見少女かと見紛うばかりの美貌。椛や蝶をあしらった着物を着た少年。クラスはキャスターを以てトキワのサーヴァントとして召喚された。

彼曰わく、《聖杯》にかける願いは無いのだと言う。ただ電子の世界で行われている聖杯戦争がどういうモノだか気になったとか。偶然トキワの声を聞き、暇潰しの為に召喚に応じたらしい。
応じられた理由に肩を落としたが、大した才も無く良くも悪くも《凡人》であるトキワに大層な理由を持ってこられても困るけれど。それでも《暇潰し》と称されては立つ瀬が無い。

教室の一角に畳を敷き詰め作られた座敷。キャスターは籐の肘置きにゆったりと寄りかかって寛いでいる。
座敷の隅の方で物思いに耽っていたトキワに声がかけられたのだった。そしてキャスターは続ける。

「形在る物はいつか消ゆる。人はいつか死ぬ定め。人が死ねば輪廻に還ってまた生まれる」

ふん、と忌々しげに鼻で笑ったキャスターがトキワの髪を掴んで引っ張った。
「このままぼうっとしているなら、君もマトウシンジと同じ定めを迎えるだけだ」

明らかにトキワを見下して笑ったキャスターに怒りを覚えて睨み付けた。しかし彼は痛くも痒くも無いようで。

「やれやれ。恐れ多くも僕を呼び出した時はもうちょっとしっかりしてたと思うんだけど。もう腑抜けたのか?」

キャスターを、呼び出した時。
あの時はただ必死だった。ただ迫り来る死が恐ろしくて、ただ死にたくなかった。聖杯戦争の何たるかも知らず──今だってよくわかっていない──本能のままにサーヴァントを呼び出した。
当たり前に、聖杯にかける願いなど無い。ただ何もしないまま死を迎えたくなかった。

「《死にたくない》、それならそれで構わないさ。それだって人間の持つ当たり前の願いだ。その願いは、マトウシンジが死んだだけで水泡に帰すような脆い願いなのか?」

トキワはキャスターの言葉を頭で反芻してみる。
そうして、やはり自分は死にたくないという答えに行き着いた。

「──死にたくない、な」

「だったら、さっさと準備してアリーナへ行く事だ。出来る事を出来る内にやるといい。時は流転する。人の事など待ってはくれない」

引っ張られていた髪がぱっと離された。やれやれと気怠げに身を起こしたキャスターはトキワを振り返り、手を差し出した。




ハオ様inEXTRA
2012/05/20 00:34 ( 0 )


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