07.裏切りは良くないよ




07.裏切りは良くないよ

・京都組+燐+雪男+出雲+朴
・汚い…かもしれません
・似非京都弁になってます…




「………うそ、だろ?…えぇぇええ!!まじかぁあぁああ!!?」

「ひっ!その声…奥村君?」

「!!子猫丸か!?助かったー!なぁ、紙切れちまって困ってんだよ。一つ取ってくんねーか?」

「えぇですよ、ちょっと待っとってくださいね。…あれ?」

「どーした?」

「あの…無いです」

「………え?」

「だから、紙が無いんです…」

「げぇっ!?ほ、他の個室は!?」

「探してはみたんですけど、どこにも予備の分すら無いんです…」

「えぇえぇええ!!?ちょっ、俺トイレに閉じ込められたのかこれ!?」

「お、奥村君落ち着いてください!」

「子猫さーん。どないしはったんですかー?」

「あんま遅なると昼休み終わってまうで」

「あ!志摩さん!坊も!遅なってすんません…実は奥村君がかくかくしかじかで」

「うわー…それは災難やったな」

「せやったら俺が女子トイレから貰って来よか?」

「ま、まじで!?」

「お前…ある意味勇者やな」

「志摩さん頼みます!」

「まかしといてー」


(5分経過)


「…いくらなんでも遅くね?」

「まさかあいつ他んとこのトイレまで行っとるんやないやろな…」

「はぁ!?昼休みもうあと10分しかねぇんだぞ!?って……あぁっ!そうだ!携帯で雪男に電話すればよかったんだよな!」

「えぇ!?奥村先生に!?」

「まさか先生もトイレん中から電話かかってくるとは思わんやろうな…」

「兄さん!」

「「っ!!?」」

「雪男!?お前、何でここが…」

「トイレに行くって言ったきり帰ってこなかったから探しに来たんじゃない。昼休み終わっちゃうよ」

「あ…そっか。そういやそうだったな」

「どうかしたの?」

「紙が切れてしまったらしいんです」

「そんで今志摩が探しに行ってるんですけどなかなか戻ってこぉへんくて」

「そういうわけで兄ちゃんは困ってます」

「まったく…兄さんはバカのくせに問題を起こすことに関しては天才だよね」

「バカは余計だろ!バカはっ!」

「突っ込むとこはそこだけか!?」

「はぁ…待ってて。今貰ってきてあげるから」

「え、」

「で、でも志摩さんが…」

「あ、神木さんと朴さん。いいところに」

「げぇっ!!まろまゆ!?」

「凄いな奥村先生…朴さんと一緒に女子トイレん中入って行きはったで」

「えぇえ!!?入る意味あるんですかそれ!?」

「んだとぉおお!?ホクロメガネのくせに調子乗りやがって!!」

「奥村君今それは関係ないで!?」

「貰ってきたよ」

「うぉおっ!ありがとな雪男!!流石俺の弟!!」

「何故か納得がいかないな…。はい、上から落とすからちゃんと受け取ってね」

「おう!……ふぅ、助かったー!」

「さて、そろそろ教室に戻らないと。勝呂君と三輪君も次の授業に遅れてしまいますよ」

「あ、ほんまや!次移動でしたよね?」

「おん!んなまた後で」

「おう!二人ともありがとな!!」

「僕達も行くよ」

「わーってるって!」









「奥村くーん!遅なってごめんなー!女子トイレ誰もおらんかったから保健室まで行ってきましたでー!……って、あれ?奥村君?坊?子猫さん?……あれ、え、ちょぉ待って、嘘やん…!?もしかして皆もう帰ってもたとか…!?」


キーンコーンカーンコーン


「えぇぇええ!!?次移動教室ちゃうのん!?」




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お題配布元『確かに恋だった


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