レーザービーム的恋愛依存



・雪燐
・18禁ですので18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください



シーツが擦れる微かな音よりもずっと大きな、肉と肉が激しくぶつかり合う音が響く深夜の部屋。布きれ一枚すら身に着けていない大きな一つの影からは荒い呼吸としゃっくり混じりの喘ぎ声が漏れる。


「ひ、ッ…!ぁ、ああ…ン、ゆき、ァ、ぅう、や、だぁ…ッ!」

「ごめん、にいさ……ぅッ…!」


組み敷いた時に掴んだ手首は小さな頃に自分を守ってくれていた手で。いつも眩しかった僕のヒーローはいやいやとかぶりを振りながらビクビクと体を震わせている。
一定の速さで小刻みに繰り返されていた抽挿をゆっくりと大きなものに変えて奥を突いてやれば、組み敷かれた身体は白い喉を晒して太腿を痙攣させた。意識が混濁している相手に声を出したり息を吐いたりすれば楽になると、言い聞かせるように言ってやれば素直に従って。けれど絶頂に近づけば近づくほど、声を出せばいいのか息を吐けばいいのか分からなくて苦しそうに歪められた顔がとても性的でくらくらする。


「や、あ、ぁア…!…ッ!!?な、なに、あッ、つぅ…ンン…ッ!」

「ふ、ぅ…ぁ、…ごめん、ごめんね兄さん…!」

「なん、で…ハ、ァ、…こんな……ン…」

「…ごめんね、兄さん……」


後孔から引き抜いた欲望の後を追うようにごぷりと流れ出たものを見つめて、雪男は静かに息を吐いた。







ついに、やってしまった……。


机の上でごった返している塾用の資料や仕事用の資料などは目もくれず、雪男は深い深い自責の念に駆られていた。
気付いた頃には目で追っていた実の兄への想いは大きくなるにつれて敬愛から恋慕に変わり、次第にそれは性的欲求を向けるほどにまで膨らんでいって。名目上では監視ということになってはいるが、自分とその相手が一つ屋根の下で二人きりとなればいつかはこの思いが暴走してしまうのではないかと薄々感じてはいた。いっそのことこの想いを心の奥に仕舞い込んでしまえば楽なのではないかとすら考えたこともあったが、楽しそうに自分以外の人間と語らう姿を見て嫉妬で気が狂ってしまいそうになってからはそれすらも諦めた。
結局のところ僕は実の兄とのどんな未来を望んでいるんだろう、と自問自答する日々が続いていたある日、ふとしたきっかけで兄弟から恋人という関係に発展した。育ての親の影響もあってか”そういう”興味は年相応にはあるくせに、キスをするのですらままならない兄さんはずっとそわそわしっぱなしで、とてもじゃないがそういう流れに持っていくのは到底の間無理だろうなとわかっていたつもりだった。


……つもりだったのに…!


正直自分も意識していなかったといえば嘘になる。今まで耐えていたのが嘘のように相手の一挙一動を意識してしまって。入浴後の火照った肌やエプロンを身に付けて料理をする後姿。寝起きが悪いのをいいことに何度その幸せそうで無防備な寝顔を眺めたことか。

そう、無防備なのだ。

とにかく兄さんは無防備で、その上無意識な行動というのだから性質が悪い。そりゃ、恋人としての時間より仲の良い兄弟としての時間の方が長かったからというのもあるが、流石にこう構ってほしがりなスキンシップをとられては辛抱ならない。
で、その我慢の限界が来てしまったのが3日前の話。いつものようにデスクワークを片付けている僕の後ろから風呂上りの兄さんが抱きついてきて、それだけでも充分心臓に悪いというのに「構えよ」なんて可愛いことを言いながら首元に髪をすりすりと擦りつけてきたのだ。……そこからのことはあまり覚えていない、というより思い出したくないのだが、合意も得ず欲望のままがっつくように兄さんを抱いてしまった。


「…絶対嫌われた……」


呟くように零れ出た自分の言葉がぐさりと突き刺さる。抱いた日の翌朝は罪悪感に苛まれすぎていてほとんど何の話を振られていたのかわからないし、兄さんも気絶させるまで抱いてしまったのに事後処理が終わっているなどの話には一切触れてこなかった。それは学校にいる間も一緒で。いっそのこと罵ってくれた方が気が楽かもしれない。あ、だめだ、考えれば考えるほど泣きそう…。
最近では兄さんが入浴中であるこの時間だけが唯一まともな呼吸ができる時間のような気がする。


がちゃり


「ッ!!!」

「あ…フロお先にー。早く入っちまえよ」

「え、うん、ありがとう。今行く」


なるべく視界に湯上り後で火照った燐の姿を入れないようにしながら、着替えと替えの下着を手に取って雪男は速やかに部屋を出た。







……雪男が変だ。
避けられてるというか何というか…。話しかけても上の空だし、寮に帰っても先生と生徒みたいなよそよそしい態度が抜けていない気がして。理由に全く心当たりがないというわけではないのだが、こうもあからさまに不自然な行動をとられると流石に不安になってくる。


…まさか俺とのセックスが気持ち良くなかったから……?


首にかけていたタオルをぎゅっと握って3日前の行為を思い返してみる。そりゃ、たしかに自分は雪男に任せっきりだったかもしれないし、意識を飛ばして後始末も全部やらせてしまったのだけれど。


……俺はその…気持ち良かった、から……うん…。


まぁ、いきなり押し倒してくるとは思わなかったからなぁ…。キスだってまだどうやって息をすればいいのかとか目はとじていればいいのかとか全くわかってない俺に、まさかせその…せ、せ…っくす、をだな、要求してくるとは…お、思わないだろ!?フツー!!
ベッドに腰掛けてそのまま横に倒れる。向かい側にある主のいないベッドをぼおっと眺めて目を閉じれば、3日前にそこで行われた行為が鮮明に蘇ってきて背筋がぞくりと震えた。タオルに顔を埋めてそっと胸の飾りに手を当ててみる。
そういえば雪男はここをぎゅっと抓ったり引っ張ったりしてたっけ。最初は痛いだけだった刺激は徐々に脳髄をずるずるにとかすような甘い痺れに変わっていって。少しざらついた雪男の舌が執拗に舐めてきたときは驚いた。陥没していたそこが割れ目をほじくられたりしているうちにぷっくりと突起して、更に唾液でてらてらと光っていたのが自分のモノとはいえ性的な光景で。
燐はひとつひとつを思い出しながら既に硬くなり始めている胸の飾りを夢中で弄んだ。雪男と致すまでは男でも感じるなんて全く知らなかった場所。そこが今ではTシャツ越しでもわかるぐらいにつんと尖っている。初めて快楽を覚えてからまだ3日しか経っていないのに、待ってましたと言わんばかりの反応を見せる身体に燐は唇をきゅっと噛んだ。


「…くッ、……は、ぁあ…ン、ゆき…ぃ……」


自分が悪魔の身体だからだろうか、気絶するほど抱かれた翌日にはすぐまた体が火照り始めていた。昨日の今日でもあるし雪男はどこか上の空で全然全くそういう空気にはならないし。だからといって自分から言い出すのもなんだか…恥ずかしいし……。Tシャツ越しだった手を中に入れて直接の刺激を与える。空いている手はもどかしい熱が燻る下に伸ばして自身を下着ごとやんわりと握りこんだ。雪男は今しがた風呂に行ったばかりだからもうしばらくは戻ってくることはないだろう。それまでにこれをどうにかしなければ。
汚れないようにと脱いだズボンと下着を尻に敷き、燐は夢中になって自身を上下に擦りあげた。くぱくぱと尿動口から溢れ出てくる粘液を全体に伸ばしてわざと音を立てて鈴口を弄ってみる。部屋が明るいせいでその卑猥な光景がまざまざと視界に飛び込んできて。燐は自身の息が荒くなっていくのを感じた。


「…ぅ、あっ……うし、ろ……も、ぉッ…ン……」


袋を揉みしだきながら恐る恐る後孔に指を伸ばしてみる。上から垂れてきた先走り液で滑りの良くなったそこにゆっくりと指を挿し入れていく。異物の侵入を妨げるべく指を押し出そうとする内壁がうねっていて、燐は肩を震わせながらも指をナカに入れることに夢中になっていた。胸と自身を扱きながらナカをほぐしてゆく度にぐちぐちとだらしなく卑猥な音が響いて聴覚を犯されていく。


「やッ、―――ぁあッ!―――…ふ、っ…ヒッ……!」


我慢することなく快楽に身を任せて欲望を吐き出した体はビクビクと痙攣をおこしていて。やってしまったという罪悪感とその心地よい余韻に浸りながらタオルで体を拭いていたところでふと頭が冷静になった。


(…なんか、後ろがむずむずする……)


けれど流石にそろそろやめなければ雪男が戻ってきてしまう。ただでさえ避けられているような気がするのに、こんなところを見られてしまったら言い訳のしようがない。最悪の場合は嫌われてしまうかもしれない。けれど一度覚えてしまった快楽に従順な身体は再び頭をもたげ始めていて。こうなればトイレに逃げ込んでもう一回抜いてしまおうと、燐はベッドから立ち上がった。


「………兄さん…?」

「ひっ…!!?」


咄嗟に尻に敷いていたタオルで前を隠すものの、乱れたシーツと独特の匂いで同じ男なら何をしていたかすぐにわかってしまうだろう。じわりと滲みだした涙で視界が歪み、燐はもう一度ベッドに飛び込んで布団にくるまった。


(サイッアクだ……ッ!!!)







風呂から上がって部屋に戻ると、兄さんが下半身をタオルで隠して顔を真っ赤にしていた。

言われなくても今まで一人でシていたんだろうなということはわかる。とんでもないタイミングで戻ってきてしまったな。と、困惑と動揺で固まっている僕をよそに、兄さんは凄い勢いでベッドに飛び込んで布団をかぶって丸くなってしまった。布団をかぶりきれていない尻尾がびくびくと震えている。
雪男は燐のベッドに腰掛けて布団の上からキスを落とした。


「出てきてよ兄さん」

「………やだ」

「兄さんのことだからどうせ髪の毛濡れたままなんでしょ。拭いてあげるからさ、ね?」

「……………」


そろりと顔だけ覗かせた燐は目を合わせられないのかきょろきょろと眼球を忙しなく動かしている。安心させるようにもう一度額にキスを落とせば、面白いぐらいに燐の顔は真っ赤に染まった。


「隠れなくても何もしないから、怖がらないで兄さん」

「こ、怖がってるわけじゃ…っ!」

「え……怖くないの…?」

「…むしろ何でそこで驚いてんだよ」

「いや、だから……この間無理やりシちゃったから怒ってるかなって…」

「…あー…なんだそっちか」


布団から伸ばされた腕が雪男の頭を引き寄せて閉じ込める。わしゃわしゃと動物を撫でるように頭を撫でられて、鼻孔いっぱいに燐の匂いが広がって雪男は顔に熱が集まるのを感じた。小さい頃はよくこうやって頭を撫でられていたっけ。妙に人を安心させる兄さんの魔法の手。


「そっち、って何?他に思い当たる節でもあったの…?」

「てっきり俺との…え、っち…が気持ち良くなかったのかと…」

「ハァ?凄く良かったけど」

「〜〜ッ!!?んな真顔で言うなっつーの…ッ!つか、俺無理矢理されたなんて思ってねーし、むしろ俺だって気持ち良かったし!!」

「ばっ、バカじゃないの…!!?…そんなこと言って、後でどうなっても知らないんだからね…」


燐の胸に預けた頭をゆるゆると動かして雪男は不貞腐れた声でぼそりと文句を言う。そんな自分に都合の良いことを言われてしまったらまた同じことをしてしまいそうだ。この人は本当に悪魔だな、なんて。ならばその言葉に心を揺らがされている自分はとっくに堕ちているのだろうか。
雪男の頭を撫でていた手がするりと額に伸びて前髪をかきあげる。額を露わにされた雪男がむすっと燐をじと目で見やる。この困ったような、しょうがないなというような優しい顔を僕は知っている。泣いている僕を一生懸命泣き止ませようとしてくれていた兄さんの顔だ。


「いいぞ」


細められていた目がハッと開かれる。燐は恥ずかしさを紛らわせるかのように雪男の前髪を弄び始めた。


「俺は、お前に抱かれるのが好きだ。めちゃくちゃ恥ずかしいけど気持ち良かったのは本当だし……つまり何が言いたいのかっつーと……えっと…だから……」

「だから…何?」

「………もっかいシたい…雪男と」

「…今度は合意の上だよね?」

「合意も何も、俺らはそういうことをする関係なんだし…そもそもこの間のだってびっくりしただけで怒ってねーぞ…って!!うおお!?いいい、いきなり何だよ!!?」


どさり。両手に指を絡ませて雪男は燐をベッドに縫い付けた。逆光にはなっているものの燐の大好きな雪男の深緑色の瞳は優しく細められていて。こんな風に優しい顔をしている奴を怒れるはずがないだろ。ゆっくりと近付いてくる雪男に燐はキスを受け入れるべくそっと目を閉じた。


ばさっ


「ひ…ッ!!?」

「わ、ホントだ…さっき一人で抜いてたのにまた反応してるね」


唇に訪れるであろう柔らかい触感を期待していた燐の予想を大きく裏切り、雪男は燐のくるまっていた布団を一気に引っぺがした。急に空気に触れたそこは一度雪男に見つかって萎えていたものの、今のやり取りの間に再び熱を持ち始めたらしく少し反応している。まさか自分でも気付かないうちに反応していたなんて。あまりにも間抜けな醜態に恥ずかしくて顔から火が出そうな燐は慌てて尻尾で前を隠した。


「えぇっと…隠すどころか余計やらしくなってる気がするんだけど」

「は、ハァ!?んなわけ…ッ!や、ぁあ…ッ!」


言い返してやろうと身体をよじった際に尻尾が自身にくしゃりと触れた。初めて味わう不思議な強い刺激に燐は肩をびくびくと震わせる。
そのことにすぐに気付いた雪男は燐と同じように反応を見せる尻尾を優しく掴み、燐のモノと擦り合わせた。


「うぁあッ!?ゃっ…な、なに、これ…ぇ…ッ!」

「ずっと気になってたんだけどやっぱり尻尾も性感帯なんだね…凄く震えてるけどそんなに気持ちいいの?」

「ぁッ…う、ぅん…きもち、いー、から、ぁ…!」

「じゃあいっぱい触ってあげるね」


雪男が何度か扱いてやると間もなく燐の尻尾は先走り液で湿り気を帯び始め、ぬちぬちと卑猥な音が出る頃には限界を訴え出した。心を鬼にして燐の先端を握りこみ絶頂を迎えることを阻止すれば、燐は小さな子供のようにイヤイヤと首を振った。雪男の好きな綺麗な青い瞳からは涙がぽろぽろと零れてしまっている。額から瞼へ、瞼から鼻の頭へ。そして最後に唇にキスをして、小さな声でもう少し我慢してねと囁く。早く燐のナカに入りたいという衝動を堪えながら、まずは燐に負担をかけないように後孔を慣らすことが先決だと自分に言い聞かせる。前への刺激を与えながら後孔に指を這わせると、燐は途端に体を強張らせた。


「……怖い?」

「怖くはねー…けど……そこはもうさっきしたからいい…」

「した、って…自分で後ろを弄ってたの?」

「………………うん」


本当に小さな小さな声で燐が肯定するのを聞いて雪男の心臓がどくんと跳ねる。まさか後ろを使って自慰をしていたとは思いもしなかった。今度は先ほどまでのとは比べ物にならないくらい深いキスをして燐の酸素を奪う。角度を変えながら、舌を甘噛みしながら、それこそお互いの唾液がすべて混ざり合ってしまったのではないかと思ってしまうほどのディープキスを交わす。


「…ゴムつけなくてもいい?」

「……そんなのいーから、早く…」


雪男がズボンを降ろそうと燐から身を離すと、燐はすかさず雪男の首に腕を腰に足を回した。動きづらくなったものの、それだけ求められているのだとわかる燐の行動に雪男の熱は一気に高まる。


「痛かったら言ってね」

「う、ん………ひゃっ、あ゛ぁ゛ああッ!!あっ、つい、ぃッ!!」

「…ッ!!ッ、あ、んまり、力、入れないで…ッ!」

「あぁ、あッ…!ま、まえ、も…ぉ……ふっ、ぅ、……ひっ…!?」

「すご……尻尾と一緒に触った途端ナカがうねってる…」

「ゃああっ…は…げし…ぃ…!…ぃい…ッ!」


きゅうきゅうと締め付ける燐の後孔から自分のモノが抽挿される度、結合部からの粘着音と燐の切なそうな喘ぎ声が混ざり合って。
めいっぱい引き抜いた自身を最奥を穿つように押し込めると、背中に回された燐の足がガクガクと震えた。


「も…もう、むり…ぃい…」

「うん、僕も…一緒にイこうよ」

「わか、た…ッ、…ひっ!?や、ぁッ――!!ァア―――ッ!!」

「くッ……!…はぁっ……」


ゆっくりから早急に。前立腺一点を集中して攻め立てればすぐに燐のモノからびゅくびゅくと精液が吐き出された。ほぼ同時に燐のナカへと雪男も熱い欲望を注げば、達した後で敏感になっている燐の身体がビクビクと震える。その反動で後孔から自分の出した精液が溢れ出てきて、その光景に見覚えのある雪男はくっと眉根を顰めた。


「好き」という気持ちが通じ合った時はこれだけで十分だと思っていたのに。ひとつ手に入ったらもっと、と欲が出る。そういう人間は祓魔師という職業柄数えきれないほど見てきたし、悪魔に憑りつかれて命を落とした人間もいた。欲深い人間ほど悪魔のつけ入るすきを与えてしまう。
ゆらり、と目の端に黒く揺れ動く燐の尻尾が映った。


「…そのうち僕にも尻尾が生えてきたりして、ね」

「は…?何言って…」

「うぅん、何でもないよ」

「…そうか?………ちゅっ」

「!!?いきなり何……!?」

「…ぷはっ……前はちゅーできなかったからさ…特別サービス」

「ご、ごめん…」


むにっ


右頬を抓まれて雪男は思わず動きを止める。燐は一瞬苦しそうな顔をしたが、2・3度深く呼吸を繰り返してすぐに笑顔を作り一生懸命言葉を紡ぎだした。


「…謝るのは禁止、な?俺は被害者なんかじゃねーんだから」

「あ……ごめん」

「ほらまた!次謝ったら許さねぇぞ」

「……兄さんには敵わないな……ちゅっ」

「〜〜ッ!!ちゅ、ちゅーするときは前もって言えよ!!」

「兄さんだってさっきしてたじゃない」

「俺のは……ノーカン、だから」

「……ブハッ!」

「わ ら う な !!!」

「あー…もう……兄さんが可愛いすぎて困る」

「かっ…かわ…!!?」

「可愛いよ、ホント可愛い……ねぇ、もう一回シてもいい…?」

「……今日だけな」


再び一つになった大きな影は幸せそうに笑った。





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