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「ゴホン。貴様がナイトレイという人間…ではなくトランスフォーマーだな?」
「ソノ通リ。奴ノ話シテイタ特徴ト完全ニ一致シテイマス」
気を取り直しメガトロンが未だスタースクリームの手の上に乗せられているナイトレイに語り掛ける。先程の醜態はさておき、この威厳のある姿は自分の世界のメガトロンより上かもしれない。
「あっちのは途中から氷漬けだったからな…年季が違うか」
「何?」
「何でもない。ところで貴方達…私の事情を知っているようだね。何故だ?」
冷静に情報を得ようとナイトレイは目を細めて探る。だがメガトロンはそんなナイトレイを意に介さず、漸くトランスフォーム出来たバンブルが突っ込んで来たのを捉えよとサウンドウェーブに命じる。
「ナイトレイ! くそデストロンめお前達なんて今に司令官がぎったんぎったんにしてくれるんだからね!」
「そうだ、オプ…コンボイ司令官に顔を剥がされるぞ!」
「顔ヲ!?」
顔を剥がすという物騒な発言にビクッとボディを震わせたサウンドウェーブを見て、やはり違うところもあるなこちらの方が可愛い奴だ、などと思いながらメガトロンを睨み上げる。
「おい人間! お前がパラレルワールドからやって来た奴だってんなら大人しくついて来な!」
スタースクリームは全く聞いていなかったようで(あのメガトロンさえ引き気味だったのに!)、何故という質問にも顔剥ぎ発言もスルーして傲慢に告げた。
「人間ではないぞ全くこのスタースクリームめ! このデストロンの恥晒しが、もう喋るでないわ!」
「メガトロン様、ソレハ地球ガ逆転スルヨリ困難デス」
「ううううるせえぞサウンドウェーブゥ!」
「こ、こちらのディセプティコンは随分とコミカルだな」
「これが日常茶飯事だよ…」
二人がかりでスタースクリームを罵って、スタースクリームはスタースクリームでめげずに言い返す。そんな光景にナイトレイは思わず捕まっていることも忘れてバンブルに話を振ってしまった。
「と、兎に角此奴は連れて行く。そこの黄色いチビ、貴様は此処でスタースクリームと共に伝言をして貰う!」
メガトロンはNo.2の手の上からナイトレイを摘み上げ、それ以上誰の発言も許さずに飛び立った。
残されたバンブルとスタースクリームは呆気に取られてその後ろ姿を見送る。
「こ、このおれ様がチビのお守りで伝言役ぅ!? 覚えて嫌がれメガトロンー!!」
「こっちだってお前なんか願い下げだからね…」
後書き
かなり間が空いてしまいました、申し訳ありません…。
140225
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