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和風がああだこうだと二人話し、部屋の扉を開けると立派な庭、それに美しい海が見えるとカレンが嬉しそうに囁く。微笑む彼女を無言で部屋に押し込むとカレンがからかってきた。
「私の為にありがとう」
まだ日も昇ったばかりで、何処も散策をしていない。だが躊躇いなく私はカレンをソファの上に押し倒す。
「無論、お代は払って頂こう」
唇に噛み付くと、塩の味がした。
微かに口元を緩ませるだけで天にも昇れるほど嬉しい気持ちになってしまう。
そう打ち明けると、やっぱり恋人は口元を緩ませた。
こんなに好きになったのは初だと私も笑った。
目を開けてもまだ夕方は来ていないようだ。
隣で微睡むカレンを起こさないよう枕代りにされていた左腕を引き抜いて起き上がり、カレンの着ていた真っ黒で薄い上着(カーディガンというらしい。衣服には興味ない)を掛けて立つ。
顔を洗う音でカレンも目覚めたらしく、文句を言ってきた。
「こんな昼からじゃなくていいでしょ!」
「代金を滞納するのは悪い事だ」
「…まあ良いわ。明日もあるし」
何か言っているが気にしない。そういえば、と彼女を抱き上げる。
「シャワー浴びるか」
「な、」
「遠慮はいらんぞ」
「懲りてない!」
流石に真昼間から迫ったのは申し訳なかったので最後まではやらずにシャワーを出ると、カレンはすっかり疲れ切っていた。
朝はあんなに大人しかったのにと言われる。
取り敢えず、そうでもないとだけ返した。
そして出てから気が付いたのだが本来宿泊の予定はなかったので衣類の換えが無い。
「…一緒に買い物行こっか」
発案者のカレンはちょっと申し訳なさそうだった。
買い物に行かなければ、女であるカレンには嫌になるのだろうか。
別段気にする訳もないがカレンが出掛けたい雰囲気を醸し出すので、一人行かせる理由もなく支度をする。
後書き
イチャイチャは書けません…。
121116
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