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腕を組み、眉間に皺を寄せ、そっぽ向くという三段階にまず紫原が反応した。
「つーかミドチン雑ー」
「うるさい。こいつに名乗る名など持ち合わせていないのだよ」
「ほうほう、そうおっしゃいますか真太郎君」
妙にテンポ良い会話に首を傾げる一同を代表して青峰が尋ねる。
「お前ら知り合い?」
「赤の他人」
「クラスメイト且つ隣の席」
何故か不快になり、理解出来ない感情にどういうことだと自分に問い掛ける。
答えは出なかった。
「こないだなんて、私の机の上に菊の花を花瓶に挿して置いたし」
「その日のラッキーアイテムなのだよ。仕方ないだろう、俺のような男が花を持ち歩いても不気味だろう?」
「ぬいぐるみはオッケーなのに…」
「つ、机に菊…っ!」
「灰崎は笑い過ぎなのだよ!」
だがその不思議な感情は意外な人物が腹を抱えた事でうやむやのまま忘れられる。
まだ芽吹くには早い想いだった。
後書き
本誌ネタバレキャラ灰崎君です。
120811
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