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ダムッと強い音を立てて縦横無尽にボールが躍る。


「もっと走って!   今のは取れましたよ!」


暫くした後青峰にせっつかれた事もあり榛名の様子を見にきた桃井は開いた口が塞がらなかった。
目前には部員に次々と鋭いパスを繰り出す榛名と、半泣きでボールを追い掛ける部員。そしてキラキラ瞳を輝かせる三軍マネ。
一番傍に居たマネを引き寄せ、肩を掴んでくわっと顔を寄せる桃井に、そのマネは短い悲鳴を上げた。
曰く、態度の悪さが目立つ生徒に注意した所反抗され、キレた榛名が彼等にバスケで勝負を挑んだらしい。そして舐めた態度の奴らに圧勝したら火の着いた他の部員らも勝負を挑み驚異の三軍抜きを果たした。そのまま練習の補佐に当たった様だ。


「あ、桃井さーん!   こんな感じでいいの?   まだいけそうなんだけど…」


その台詞を聞いた三軍が恐怖に凍り付く。まだいけそうとはどういう事だ。


「あー…いいよ。二軍、上がろっか」





結局二軍でも似たような事件を起こし、溜め息を吐いて桃井が赤司に報告すると一瞬目をまん丸に見開き、堪えきれず高笑いを上げた。
周囲の驚愕と恐怖に染まった目が痛い。


「っく、くくっ…、いいよ、早速俺たちとご対面だ」










後書き
高笑い赤司様。

120807

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