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恐る恐るタオルから顔を上げると、赤い髪が特徴的な少年がいた。訝しむ榛名を知ってか知らずか不敵な笑みを浮かべている。
「最近青峰と練習してるのはお前だな?」
「…はあ」
やっぱり青峰絡みかと榛名は内心舌打ちをしながら取り敢えず場の移動を申し出て、また少年もそれを受け入れたため壁際に動く。
そして気になってた質問をした。
「何の用事ですか? っていうかどなたですか」
「赤司征十郎。同じ一年生何だから敬語は必要ないよ」
赤司という名を榛名は聞いたことがあった。青峰がいつだったか武器として鋏を常に持ち歩く奴が居ると言い、A級越してS級の危険人物ではないかと思った事があった。
「ねえ」
話し方は思ったより可愛らしい。
「なに?」
「バスケのマネージャーやれよ」
そして似合わない、超上から目線の台詞に榛名は一瞬気が遠くなった。
「どうしてさ。噂ではすっごく可愛くてとっても有能な一年生の子が居るらしいじゃん。それにその子だけじゃなくて二年三年にもいるんでしょ?」
「桃井はとても有能だが他の奴らが当てにならなくてね。そんな中桃井だけに任せるのも…って所で青峰からお前の名前が出たんだ」
青峰覚えていろ。
湧き上がる殺意に瞳を燃やすが赤司は全く気にせず、どう?と更に踏み込む。
女子のバスケ部に入るつもりだから、と断ろうとしたら
「お前の実力で女子バスケ? …ハッ」
などと先読みされた挙句貶される。
その場では混乱して答えることが出来ず榛名は赤司に待ってくれと頼むと、意外なことに許可された。
「自主練が終わるまでにね」
短いだろ。
後書き
赤司君…。
120803
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