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「私はドローンの中の一体です」

「うん」

「ドローンにはスパークはありません」

「うん」

「つまり私にはスパークがありません」

「…うん」

「では、私は。今こうしてステラと話し、考えながら語り、貴女の意見を求める私には魂に等しいスパークがないというのですか? 自由意思など存在せず唯盲目的に命令にのみ従うドローンなのでしょうか?」

「君がそう考えるなら君は単なるプログラミングされた行動だけを起こすドローンに中の一体に過ぎない。でも、もし一人のトランスフォーマーだと思うのであれば…きっとそうなんだと思うよ」

「私はドローンとして定義されています」

「魂なんてものは目に見えないよ」

「我々は感知しています」

「……うーん。私はね、貴方と話していると楽しいよ」

「それは私もです。私もステラと話しているとどこかザワザワとした感覚に襲われ手が震え抑えきれない何かで胸が苦しくなります」

「じゃあそれでいいんじゃないかな。そう感じるだけで貴方という個は確立されてるよ」

「しかし…」

「兄弟に聞いてみなよ。ステラを見て何か感じることはって」

「通信を試みます。…繋がりました」

「……」

「…………」

「どう?」

「別に、とだけ」

「じゃ、そういうことだね」

「はい。…はい」

「帰ろうよ」

「…いいえ、どうせなら寄り道しましょう。もっとステラと一緒に居たい」

「……はい」










後書き
ドローンって何だろうと思いながらつらつらと会話文だけです。
一人称被るとやりにくいですね。

150701

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