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トールは地球に到着した。
途中サウンドウェーブと合流して静かに砂漠を訪れる。
そしてスキャン。

風によって一瞬たりとも同じ形をしていない大地を興味深いと見つめる。
サウンドウェーブがトールに声をかけた。
予想外の出来事に肩を揺らすとサウンドウェーブが微かに笑った気がした。


「ショックウェーブは良いのか?」

「どういうことでしょうか?」


またも予想外だとトールは内心首を傾げる。
情報参謀殿はこんな話をされる方だったろうか。
トールの言葉に今度こそハッキリとサウンドウェーブが笑う。


「恋仲なのだろう」

「なっ…」


その発言には驚愕したがよくよく考えれば(考えずとも)サウンドウェーブは情報参謀。そして他者の弱みを握ってしまう困った男なのだ。
戸惑いつつも肯定すると、満足げにサウンドウェーブが頷く。


「一人にしてきたら寂しがってしまうぞ」

「メガトロン様の要請なので…」


困りながら、ショックウェーブを説得したときと同じ言葉を使ってみた。
すると先程とは打って変わって不満げな表情。
不思議に思って声をかけるものの適当な返事が返って会話は途切れた。


「来たか…トール。サウンドウェーブ」


結局無言でメガトロンの居る場にたどり着いた。
メガトロンはかなり損傷を受けていて顔なんて半壊している。
気にしているのか布というものを身につけていた。


「只今参上致しました」


礼をしながら挨拶。
トールと同様サウンドウェーブも挨拶をする。


「これからは俺の下で働け」

「はい」


破壊大帝の言葉に頷き戦いへと思いを馳せた。
そしてショックウェーブにも。





20110801

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