Main
First:≫Main:MemoLinkClap;re

「ディーノ…君、汚いよ」


俺ことディーノ、本日最大の衝撃を受けました。

あまりのショックにフェラーリは硬直していた。彼がそんなことを言われたのにも理由がある。
単純に言えば、本日出撃隊の一員だったディーノが砂漠地帯で派手に暴れ、砂を拾って来ているのだ。流石の彼等も完璧に砂を防ぐのは難しい。しかもディーノの場合、なかなか人間には頼り辛いようで汚れた姿のままだった。
まだまだナイーブなお年頃(彼等種族の中では、だが)だったディーノは多大な衝撃を受ける。


「うっわ…こんな所まで砂入ってるよ。もーこんな汚いと嫌になっちゃう」

「っぅえ!?」


思い人に嫌、と言われてしまってはへこむしかない。
ディーノがよよよと泣き崩れ落ちると床が陥没。勢いが強かったらしい。
更に冷たい目が来た気がした。


「取り敢えず軽く砂落としてきてよ」

「…はい」

「……仕方ないなあ。帰ってきたら洗ってあげる」

「トール、本当か!?」


すぐに戻ると叫びディーノはトランスフォームして駆け出すとじゃりじゃりした音が広がる。
彼が動いたおかげで更に落ちた砂を見つめ、トールの溜め息。


「冗談を本気にして…可愛いヤツ」





後書き
確かに砂はうっとうしいが他の人に洗って貰うよりトールの下に戻ることを優先したかわいこちゃんです。

prev next


Bookmarknamechange

 
Since.2011/07/29
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -