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「ディーノ…君、汚いよ」
俺ことディーノ、本日最大の衝撃を受けました。
あまりのショックにフェラーリは硬直していた。彼がそんなことを言われたのにも理由がある。
単純に言えば、本日出撃隊の一員だったディーノが砂漠地帯で派手に暴れ、砂を拾って来ているのだ。流石の彼等も完璧に砂を防ぐのは難しい。しかもディーノの場合、なかなか人間には頼り辛いようで汚れた姿のままだった。
まだまだナイーブなお年頃(彼等種族の中では、だが)だったディーノは多大な衝撃を受ける。
「うっわ…こんな所まで砂入ってるよ。もーこんな汚いと嫌になっちゃう」
「っぅえ!?」
思い人に嫌、と言われてしまってはへこむしかない。
ディーノがよよよと泣き崩れ落ちると床が陥没。勢いが強かったらしい。
更に冷たい目が来た気がした。
「取り敢えず軽く砂落としてきてよ」
「…はい」
「……仕方ないなあ。帰ってきたら洗ってあげる」
「トール、本当か!?」
すぐに戻ると叫びディーノはトランスフォームして駆け出すとじゃりじゃりした音が広がる。
彼が動いたおかげで更に落ちた砂を見つめ、トールの溜め息。
「冗談を本気にして…可愛いヤツ」
後書き
確かに砂はうっとうしいが他の人に洗って貰うよりトールの下に戻ることを優先したかわいこちゃんです。
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