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遂にトールはショックウェーブの部屋へ到着した。
人間姿のディセプティコンがその扉の正面を陣取っている。
そして更にその周囲をディセプティコン達が一定以上の距離を保って突き合っていた。
耳をすますと、その人物を退ける役目を押し付け合っているらしい。
陣取る人物の色は青と白…サウンドウェーブだ。
トールに絡んで来ると思ったが、意外な事に素直にどいてくれた。
「愉快な時間だった。いずれを考えるとこの機能も悪くない」
「…え」
「さっさと行け」
一言二言交わすとぐいぐい部屋に入れられる。
不審に思って抵抗すると背中に蹴りまで入れられた。痛い。
部屋の中は薄暗い。だがその更に奥…ショックウェーブの作業室へ向かう扉から明かりが漏れている。
うっかり変に触らないように注意してそちらへ向かう。
そして音を立てず戸を開く。
「はぁ…」
憂鬱な溜め息が聞こえてトールが硬直する。
ショックウェーブはトールの侵入にも気付いていないらしく天井辺りを見上げている。
「ショ、ショックウェーブ…?」
「トールか。丁度いい。ちょっとこっち来てくれ」
え、え、と戸惑うがお構いなしに追いやられ。
何やら怪しげな空間へ押し込まれた。戸惑っているトールにショックウェーブが言う。
「成功率上がってきたから大丈夫…なはずだ」
「筈!?って、ちょっ、待、」
抗議するも虚しく装置は発動させられた。
最後にトールは考える。
どおりで人間化に失敗したやつらもいるわけだ、と。
その後ショックウェーブの乱心はラチェットのせいだと判明した。
人の形をとることで得られる利便性を滔々と説きながら薬品入りのオイルを彼に飲ませたらしい。勿体ない精神豊富な彼は一滴残さず頂いたのだろう。
笑うラチェットを締め上げながらディセプティコン一同はあれはあれで有りかもと考えていた。
そしてショックウェーブとトールは逆に人間から戻すための研究に急がされていた。
後書き
困ったときのラチェットオチ。
無理矢理終わらせました\^o^/
でもこれをきっかけにヒューマンモードが…つまり擬人化が増えそうです。
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