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トールはディセプティコンの住居の前で一時停止する。
騒がしい様子は無いが、話し声が聞こえる。
勇気をかき集めて、入る覚悟を決めた。
「…だ。……ショ……が…た?」
「す、すいません…ちょっと失礼します」
角を行くと話し声が聞こえる。
一応何か言っておかないと攻撃を受けても文句を言えないと考え声をかけた。冷たい目を受けると思ったがそうではなかった。
「トールか!よく来てくれた」
「オメージャネート話ニナラネェンダ!」
「…フレンジー……と…」
そこに居たのはフレンジー。そして人間。
銀色と共にいる人間からは違和感を感じる。
「え、バ、バリケード………?」
「おーそうだよ俺だ、バリケードだ!ショックウェーブのせいでこんな姿になっちまったがなぁ!!」
恐る恐る、問うてみると普段のバリケードでは考えられないくらい単純な罵り。
彼も混乱しているのだ。
今まで見下していた人間と同じ姿になってしまった事は相当の衝撃。
アーア、とフレンジーすら遠巻きに哀れむ。
「えっと、その……格好まで完璧なんだね」
彼は人間の警官姿。御丁寧なことにビークルであるパトカーを模して、ディセプティコンシンボルだったりする。
「オプションだとよ!」
ははは、と苦笑いすると憤るバリケードから蹴りを貰う。勿論人間の蹴りなど大した威力はないが。
それにも憤慨してバリケードは似たような背丈のフレンジーの折檻を始めた。関わりたくなくなったトールは片手を挙げて、じゃと別れを告げ、返事も聞かずに立ち去った。
ア、チョ、待ッ…ギャアアア!
……後ろからの悲鳴に耳を塞いで。
行く先々で人間姿のディセプティコンを見かけた。
己を見るトールに気付くと駆け寄って来るので引き留められたくないトールは無視をする。
「平穏な方の異常事態だったの…」
来たのは失敗だったかな。
呟いたトールは遠い目。しかしそのタイヤを止めることはしなかった。
後書き
更に続く。
何故か擬人化発生。
どうやらショックウェーブが何かやらかしたようです。
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