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あの出来事以降、メガトロンはエリーに近付かなくなっていた。傍に寄ればスパークが騒ぎ出すし、誰かと会話しているのを見るとどうしようもない苛立ちが湧いて来る。
でも見なければ見ないでその日丸一日やる気がなくなってしまう。


「ドクターよ、俺はどうかしてしまったのだろうか…」

「そうですねぇ、そんな症状、聞いたことがない。ちょっと頭解剖してみて良いですか?」


ドクターに相談してみたがなんだか恐ろしい言葉を言われたので一回きりだ。どちらにせよ分からないと確かに言っていたので良しとする。


「ブラックアウト…は頼りにならなさそうだ」


その通りだが酷い言い草である。忠臣…忠犬ブラックアウトなら「その原因の女を吹っ飛ばしてやります」とか言い出しかねない。


「サウンドウェーブ、」

「ふむ…その女が怪しい電波を発している可能性がある。閣下、確かめてみましょうか?」

「ああ…頼む」


サウンドウェーブに頼んでみた。すると即座に行動に移してくれる。
廊下を歩くエリーを捕まえて、


「ん…珍しい、サウンドウェーブですか。何か御用がありますか?」

「これも全て閣下の為…」

「え? ちょ、きゃんっ!」

「サウンドウェーブぅぅ! ちょっと話があるのだ借りてゆくぞぉ!」


触手プレイに移行しそうになったので無理矢理却下。エリーの目の前から瞬時にサウンドウェーブを浚った。
不服そうな顔をされたがこっちが不服だ愚か者め!
と叱ったら酷く落ち込んでしまった。自業自得だとメガトロンは放っとく。


「ショックウェーブ、どう思う?」

「申し訳ございませんがメガトロン様。私にそういう…感情の事を尋ねるのは間違いかと」


確かにそうだ。
此処NESTにて人間と触れ合う内に感情豊かになってきているがまだまだ成長途中。下手したらメガトロンの方がよく分かっている。
時間を取らせたな、と告げると滅相もない、助言は出来ませんが聞くことなら出来ますとの言葉を貰った。
本当、よく出来た部下だ。
因みに彼は最初こそ下等種族共と馴れ合う位ならディセプティコンは私が担うと息巻いていたものの、ドリラーが地球を気に入った途端意見を翻したある意味猛者だ。


「師よ…俺はどうしたら良いのでしょうか?」

「簡単なことよ。その原因の娘を調教してしまうがいい。さすれば他の者を見ることはなくなる」

「貴方を調教してやろうか」


最古のプライムは論外だった。





後書き
結局続きです。
相談教室ではないなあと思いました。
相談教室って、一人の講師が様々な相談に乗るイメージがあるので。

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