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オプティマスは武器を下ろした。


「私は…オートボット総司令官のオプティマス・プライム。サムの信頼に応えるならば君も武器を下ろして話し合いをしよう」


穏やかさを漂わせる目は海のようだった。母と呼ばれ、穏やかさと激しさ矛盾する双方を堪える海。これは彼の性格が出ているなと場違いながらナイトレイは考える。この赤い目が恨めしい。
そして警戒しながらもゆっくりと構えをといた。


「ナイトレイ…だ」

「そうか、ナイトレイというのか…良い名前だ」


サムの時といいプライムといい、何て事を言うのだ。とナイトレイが照れを隠しつつぶっきらぼうに


「プライム、話し合いとは何を?」

「オプティマスと呼んでくれ。その肩書きは…少々重いのだ」


回線を繋げて来たから何だと思えば、その言葉。
他の者には言わないでくれとまで頼んだオプティマスは酷く小さく見えた。
先程まで己を追い回した奴が、そんなこっちが悪い気になる顔をするなとナイトレイは返す。
オプティマスはちょっと困った様に笑った。
サムは状況を把握出来ず不思議そうにしていた。


「君はディセプティコンではないのかい?そのシンボル…随分と傷がついてるようだが」

「そういえばそうだね。しかもちょっと…ううん大分様子がおかしいし。どうして?」

「…いきなり核心に触れてくるとは。まあいいさ」


こんな話をするのに顔を晒してはいられないからと前置きしてナイトレイはトランスフォームした。
随分と人間くさい奴なんだなあとサムが目を丸くする。
かつて悪に属していた頃の事を思い出すだけで表情が目に見えて変わってしまうのだから仕方ない。





20110804

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