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手足の欠けたアイアンハイドは今は戦えない。ラチェットも険しい顔で首を横に振る。


「今は時間も器具もない。彼はここで一度戦線離脱だ」

「ラチェット何を馬鹿なことを言っている…! 俺はまだ戦え、っ!」

「頼む、今は身体を労ってくれ。どうか…これ以上友を無駄死にさせたくないのだ…」


オプティマスも静かに説得に移る。反論しようと、残った片手を地面について上半身を起こしたアイアンハイドだが一秒も持たず倒れ込んだ自身を信じられないと言う目で見つめた。


「オプティマス、どれも貴方の所為ではない。それだけは覚えておいてくれ…何もかも背追い込んで自分を追い詰めないで…」


ナイトレイはそっとオプティマスに寄り添い、強く握り締められ震えていた彼の手を自分の手で包む。
オプティマスは静かに瞬いた。


「オートボット、行くぞ」


言葉には出さずともその思いはみんなに伝わった。





センチネルに追いついたオプティマスはオートボットの一同に退却を命じ、一人己の師匠とも父ともいえる相手に立ち向かい、何故だと問うた。


「これもサイバトロンの為だ! 故郷を復興させるには敵であろうとも手を組むしか道はない!」

「他にも手はある、地球が新しい故郷だ! 地球を守らねばっ、」


攻防が目まぐるしく交代した戦闘が繰り広げられているが、優勢なのはセンチネルである。


「サイバトロンでは我々一人一人が神だった…しかしここでは機械とだけ呼ばれる。ならば人間は我らに従うか滅びるか、それだけだ」


首に突き付けられたブレードにオプティマスが仰け反るのを一瞥もせずセンチネルは武器を引き心中を吐き出した。


「私に殺されず幸運だな。だが、いつかお前にも分かる」










後書き
珍しくナイトレイさんのいない場面も描写しました。

140814

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