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ショックウェーブがかつてこの星に落ちて来たのはかの地の時刻で言うなら1908年6月30日7時02分。まさに106年前の今この瞬間だった。
そのことについては確かに話した。しかしこれは何なのだろうか。
平均的な人間ならこの時刻からそろそろ活動を始めるであろう時間帯に用意された様々な加工を施されたエネルゴンの数々。これではまるで''ディナー''ではないか。
ニコニコと笑顔を向けてくるナイトレイを訝しげに見遣ると、さあどうぞと胸を張られる。
「ナイトレイ…これは一体どういう事態だ」
「ん? 何って…ショックウェーブの誕生日会だよ」
お誕生日会とは?
毎年迎える、誕生の記念日。
誕生とは?
生物が生まれること。
「ナイトレイ…どうやらお前は自覚無しに記憶障害を起こしているようだ。リペアの用意をする」
「えっ」
ちょっと待ってくれと戸惑う声に耳を貸さず、ナイトレイの手首を掴んで引くと予想外な抵抗に合う。
常ならばショックウェーブが手を差し伸べると迷わず着いてきたナイトレイ。これは…遂に、
「反抗期だな、ショック保護者ウェーブ」
「何を言っているサウンド阿呆ウェーブが。醜い嫉妬か」
ショックウェーブの遥か前方に、ひょっこりと顔だけ見せたサウンドウェーブから通信が入った為即返信。
「それにしても…何故」
「それは勿論、私の大好きなショックウェーブが地球に来たひだもんね!」
…どうやら逃げ道は無いようだった。
後書き
短いですが。
140630
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