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何処までも追い掛けて来るディセプティコン。サイドスワイプが変形しながら敵と向かい合う向きに変わる。


「ディーノ、任せろ!」


そういって銃を撃ちながら足に位置する車輪で器用にバック走を始めた。だがやはり厄介なことに敵は左右へ振れてなかなか当たらない。
そこへ横から合流したのがバンブルビーとサム、ナイトレイ。そして正面から合流したのがアイアンハイドだ。


「アイアンハイド!」

「やってやれ! アイアンハイド!」


ナイトレイとサムが声を掛ければ無言でスピードを上げた。
頑強なオートボットの戦士アイアンハイドと敵は正面からぶつかり合う形となる。お互い敵に劣る装甲ではないと自信を持っていたのかスピードは加わり避ける素振りなど見せず、衝突した勢いで変形しながら地へ。
勝ったのはアイアンハイドだ。無様に地を転がる二人にアイアンハイドの横から現れたサイドスワイプが走り寄る。そのまま二体の間を摺り抜け振り返ればお互い武器を向け合う形となった。


「まるで西武劇のようだなぁ」

「銃を捨てろ」

「捨てたら逃がしてやるよ」


正面に立つ弟子が西武劇の単語に反応し、師匠らしくないなと内心笑った事に当然気付いたので今度の訓練では痛め付けてやろうとサイドスワイプを軽く睨む。
ディセプティコンは相談した。


「銃を捨てろ」


再度放つ警告に己から武器を捨てれば弟子、敵と順に武器から手が離される。鈍い音を立てて大地に落ちた音を聞きアイアンハイドはアナベルを褒める時と同じようにいい子だと唸る。
だがそのままゆっくりと背後に回された手は武器を掴んでいた。


「アイアンハイド!」


師匠へ投擲された武器に警告する間もなく、サイドスワイプへも鋭い一撃を繰り出す。
敵の渾身の一撃を、サイドスワイプは焦ることなく回転と共に破壊。そしてその勢いを殺さぬまま足元へ落とした己の武器をアイアンハイドへと蹴り出した。


「ったく………キャッチしろ!」

「師匠に、そんな口の聞き方して…覚えておけよ」

「げっ。こんな非常時位許してくれよ…」


受け止めたその武器で一人の顔を吹き飛ばす。
そして彼は弟子に襲いかかっていたもう一人の気を引き、向かってきたところに敵自身の武器だった凶器を叩きつけた。


「…流石、アイアンハイドとサイドスワイプ。出番はなかったな」

「すまんなナイトレイ。出番が欲しかったか?」

「いや結構。むしろこいつらの無様な姿には同情するさ」

自動車に叩きつけられそのまま建物へと蹴り入れられた敵は爆発で最期を遂げた。


「授業は終わりだ」









後書き
久々過ぎますね。
アイアンハイドへの愛が溢れております。尚、
劇中より会話が多いですすいません。愛故にです。

121009

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