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「オートボット達!」


話し込んでいたオプティマスとセンチネルが声のありかを見た。
そこではミアリングが踏ん反り返り淡々とした目で彼等を眺めている。


「あの柱は、どういったもので?」


全く話の流れが分からないナイトレイは眉を顰める。
そしてスペースブリッジの話を聞いて愕然とした。
あの日、ショックウェーブが話していた。
柱を乗せた船を撃ち落とす予定だ…と。
自分が何かを出来たとは思わないが、こんなところで懐かしいといっても過言ではないほどの昔の出来事の話が出るとは。
沈痛な表情を浮かべるナイトレイを一瞬センチネルが観察する。
それに気付く前にセンチネルはミアリングへと視線を戻した。


「あれは我々の技術だ。返して貰いたい」

「もちろんよ。人類が認めた時にね。大量破壊兵器を大気圏内に持ち込むことは許されないいわば税関を通して貰わなくてはならない。手続き、書類、動物の隔離。言っておくけど、」


そこまで言ってミアリングは言葉を切る。
そして忠告するかのように言った。


「力付くでの侵入は試みない方が賢明よ。適切な権力者の手以外で開かれたら自動で中身を破壊するようになっている」

センチネルは無表情になり、そして同胞オプティマス・プライムに顔を向けた。


「この人間という種族は…本当に味方なのか?」


疑いの言葉にオプティマスは人類が恥ずかしくなるほどの信頼を見せ、笑顔を浮かべる。
そんな弟子を見てセンチネルは目を閉じ、ナイトレイはそっと顔を伏せる。
信じて裏切られ、一方的な迫害を受けようと、それでもこの司令官はこんな美しい目を保つのだろうか。
そんなオプティマスは誇りであると同時に不安でもあった。
いつか…その信頼に足を掬われる日が来るのではないか、と。





後書き
暇な一日を使って久々本編。

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