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気がつくと時間が経っていた。
暫くビークルのままでいたため人間でいう"凝った"状態だ。トランスフォームして体を伸ばすという一連の動作を流す。
随分人間くさくなったものだな。
サウンドウェーブがそう言った気がした。

そういえばサイドスワイプには冷たい反応をしてしまったと思い出す。謝るべきだろう。
そう考えて基地内を移動する。
普段と違う、どこか冷たい雰囲気を感じた。目的の為なら手段を選ばない連中の集まった空間を思い出す。酷似している。
オートボットに何かあったのかと危惧し、ナイトレイはビークルで駆け出した。

目の前にアイアンハイドが見えた。他のオートボットもだ。
ナイトレイは感じていた不安も忘れて駆け寄る。
と、争う赤が見えた。


「オプティマスと…誰だ? 一体どうしたんだ?」

「ナイトレイ。調子は…いや、何でもない。彼はセンチネル。オプティマスの前の司令官だ。知らんのか?」

「初見だ。だが…前の指導者はディセプティコンに墜落させられたと聞いていたんだが」

「月で発見したセンチネルにマトリクスを使用した」


詳細をアイアンハイドに聞くと顔に似合わない気遣いを見せ、更に細かな説明をしてくれた。
礼を言うと、ならば弟子に謝っとけ…そう言われた。
センチネル。聞いた事がある名前。


「ああ…ナイトレイかい。紹介しよう、彼はセンチネル。偉大なる先駆者だ」

「君についての情報も貰った。今まで大変辛かっただろう…」

「ナイトレイ、です…あまり気にしていないのでお構いなく。会えて光栄です」


自分の情報を勝手に漏らされたことにはデリカシーがないと言ってやりたいがオプティマスの本当に緩んだ顔を見るのは久しぶりなので気にしないことにする。
大体話を聞いてふと疑問が生まれる。タイミングが良すぎやしないか。
だがそれを尋ねることは叶わなかった。
ミアリングだ。
靴の音を響かせて一同目掛けて歩いて来る。





20110824

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