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任務から戻ったナイトレイは暗いため息をついた。
ここ最近はディセプティコンの迎撃より人間の紛争等の手伝いばかりだ。小さき友らと同じ種族に攻撃するのは嫌らしい。
闘志の宿る目もすっかり戸惑いで一杯になってしまった。
「調子どうだ?無理はしないでくれよ」
颯爽と現れたのはディーノ。二年前、オプティマスの呼び掛けに応えて地球に来た一人だ。
かつてのサイドスワイプと同じくブレード状の武器を持っている。
不器用ながら気遣いをするし出来るだけ人間に恐怖を持たれないよう努力する若者だ。
「大丈夫だ。心配かけるね」
微笑んで言うと照れたのか、モジモジして口を開く。
何かを言おうとしたようだがそれはレノックスの声に消された。
「チェルノブイリに向かう!どうやら良い収穫が出来そうだぞ!」
「了解。…ディーノはなんて言おうとしたの?」
「いや…その…何でもない」
気まずそうにするディーノを見てNEST隊員は笑って、理由がわからずナイトレイは首を傾げる。空気に耐え兼ねたディーノは何処かへ走り去ってしまった。
「…どうしたんだろう」
「プククッ…気にすんなよナイトレイ。それがディーノの為でもあるさ」
ポツリと呟くと足元から返事が返る。言っている事が理解できず、ナイトレイは再度大きなため息をついた。
荒れた廃墟に一同が向かう。案内人ボスホートは防護服も着ず先陣を切っている。
ナイトレイ達はその巨体故に内部には入れない為、外で待機していた。
レノックス達の会話は聞こえている。核燃料という言葉でナイトレイは昔の友を思い出す。確かあいつは核燃料をエネルギー源にしていたな。
どうでもいい事を考えながら待っている最中急に音がしてナイトレイは震えた。
鳥の鳴き声、
「ディセプティコンだ!!」
思考は叫び声に掻き消された。考えていた事が一気に吹っ飛び思考回路は戦闘一色に染まる。
司令官と共に地を駆ける。
「これは…ドリラーか!?」
そして対峙する者のサイズに驚愕した。
後書き
ディーノ(ミラージュ)好きです。格好よいからね!
20110817
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