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「そこにいたのか……ナイトレイ」
衛星によって情報を得た男が恋人に囁くような甘い音色を奏でた。甘い響きであるが凍りついてしまうと錯覚する程の冷徹さを孕んでいる。
「俺は此処にいる……いつでもナイトレイを監視している。永遠の平穏が続くなどと夢にも思ってはいけない」
鬱屈してしまう低い声が宇宙へ広がる。
それに返事を返す者がいた。
「クカカカ! 相変わらず厭な奴だなサウンドウェェェーブ!?」
「レーザービーク…貴様に言われる日が来るとは」
名前を呼ぶとその姿を見せる。
ぎょろりと目が動いた。
「俺が仕掛けてきてやろうか。最ッ高のショーを見せてやるぜぇ?」
「要らぬ。ショックウェーブが行く」
「へぇぇ……やっぱりアンタ、厭な奴だ」
物騒な言葉に静かに返すと想像を働かせたレーザービークが哄笑する。
その声に宇宙が震えた。
サウンドウェーブは何をするでもなく静かに宙を漂う。肯定こそしていないが否定もしていない。
「影をちらつかせるだけなんて最高に最悪だっての。ナイトレイなら勝手に想像を膨らませるね! …当たってるしな」
「仕掛けたいのか?」
「いンや! ショックウェーブが行くならいいさ」
サウンドウェーブは知っている。ショックウェーブが今まで何を思いナイトレイに接してきたか。
レーザービークは知っている。その思いの複雑さを。
「ああ………楽しみだろう」
「そーだなぁ」
だが二人は知らない。ショックウェーブがナイトレイを逃がしたと。
後書き
サウンドウェーブ頭イイ。
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