ネタ | ナノ
昔のメモ

ガチャガチャと秘密の引き出しを引っ掻き回すと、その絵は出てきた。
秘密を守るために二重にされた底板の下敷きになり折れ目も付いているわ謎の液体(虫の体液だろうか。敢えて追及はしまい)に角から染められているわと散々な様子だが、彼女は微笑みを浮かべる。
その絵はかつて幼い女の子だった彼女が、恐ろしい巨体に囲まれながら描いたものだからだ。
絵の拙さには目を瞑るとして、その灰や青、黒等々暗い色の散りばめられた画用紙を眺めているだけで色彩鮮やかに記憶は蘇る。

2019.04/28(13:52)

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