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書きかけ

閉塞感に息詰まり発狂した惨めで哀れな同胞達は既に生き途絶え、残ったのは僅か両手の指で足りる数。
その中に彼と彼女は含まれていた。
この冷たい錆びた空間の中、強固な意志を貫く彼女こそが彼等の救いであった。
故に、容易に手出しは出来ず誰もが遠くから眺めることしか許されない。
変化が現れるのは、不意に見つけたきっかけを潰すことなく彼が指揮を執って苦境を突破した後だ。


「何とか生き延びれたわね、ショックウェーブ」

「ああ。まさかここまで追い込まれる事態があるとはな」


足下に転がるオートボットの頭部を踏み砕き、一息つく二人の周りには急所を一撃で撃ち抜かれた者、四肢を引き裂かれている者などの死骸が散乱している。



2013.04/29(21:46)

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