もし夢主がヴォルデモートに成り代わったら
2011/12/20 21:57

気がつくと、私の眼下には見たことのない光景が広がっていた。

「…え?」

確か自分の部屋の椅子に座って明日の宿題をしていた私。
なのになのに。

見ると年代物の高そうな椅子に机。手には羽根のペンにノートは何やらローマ字が綴られている。

えっどうした自分、まさかの夢遊病?あっいや寝てないけど…。

どこかの一室らしく辺りは古そうな本や紙の束が散乱しており、棚に生き物入った瓶が並べられていたり。
おいおいマジでここどこ!?

取り敢えずここから出ようとすると扉からノック音が聞こえた。

「失礼します、我が君。今よろしいですか?こちらは準備が整いました」

扉が開き金髪美形登場ー誰だよチクショー。我が君?準備?なんのことだかサッパリ…。

「?どうかなされましたか?」

「えっと…」

何か言わないと!って思っても頭こんがらかって口に出ず無言になる。

ふと机の上のノートを見ると突然文字が浮かび上がった。

「?…“すぐ行く。お前は外で待っていろ”」

「かしこまりました!失礼します」

あっ言葉遣い悪くてすいません。私のせいじゃないですからね、このノートが突然日本語浮かび上がるからそれを口に出しただけだからね!



また知らない部屋で一人。
……あっ行くべきだよね?

多分役に立つだろうノートを持ち部屋を出ようとして壁に立て掛けられた鏡を見て時が止まる。

「…………ヴォルデモート?」

そこに映る姿はサラサラの黒髪、宝石のような赤い瞳、すらりと高い身長…。最近夢小のイラストで見た姿がまさに私自身だった。

「ん?てことはこのドアの向こうに居る金髪美形はアブラクサス・マルフォイってこと?」

現状は把握。
………………って私がヴォルデモートに成り代わっている!?


→一応続く



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