まずは、最後までお付き合いしていただいた読者様、本当に本当にありがとうございました！いただいた感想のおかげで頑張れてました。本当に糧です。大好きです。

最初にタイトルについてのお話を。カキツバタはアヤメ科アヤメ属の紫色をしたお花です。だからページのメインカラーを紫にしました。5月から6月にかけて花をつけ、花言葉に「贈り物」という意味があります。なのでクラウドは5月に舞い降りた贈り物、というわけです。去って行ったのも5月なんですが。7話では主人公が浴衣を着ていましたが、浴衣に描かれていた花はカキツバタです。気付いてた人いるんですかね…いないか…。

二つめ、逆トリップを書こうと思ったきっかけを。まず逆トリップ自体、私の好きなジャンルなのですが、読む専門だった時、クラウドで書いている方をあまり見かけなかったので。じゃあ自分で書いたらいいじゃないか、と思ったのがきっかけです。後はオリジナルを書いてみたかったこと、現代でクラウドと過ごしてみたかったのが大きいです。

三つめ、主人公について。感想で言ってくださる方もいたのですが、前の連載で書いたunconfidentの主人公とは大分違いますよね。クラウドよりは年上ですが、既婚者を好きだし、感情ジェットコースターだし。落ち着きがありません。全体的に。色の違う主人公を書きたかったので楽しかったです。

四つめ、テーマソングについて。マカロニえんぴつの「恋人ごっこ」という曲です。この連載を書こうと決めた時、最初にテーマソングを設定したかったので、いろいろと自分のミュージックプレイヤーの中をシャッフルして聞いていて、この曲だとすぐに決めたのを覚えています。お話の随所に歌詞がちりばめられています。目次ページのタイトルの下にある一言も歌詞からとりました。「恋人ごっこ」というのもそのままで。二人は最後まで、好きを言えなかったし、付き合おう、という言葉もなかったですよね。なので所詮は「恋人ごっこ」だったという訳なのです。後は歌詞を見ていただければ、あぁ、カキツバタこんな話だったなぁって思っていただけるかなと…。後は、一話に一曲インスピレーションをもらうために曲を使わせていただいたものもあります。7話はbacknumberの「003」です。タイトルにも使っています。そして11話でクラウドが歌った曲は菅田将暉の「まちがいさがし」です。4話のタイトルはマカロニえんぴつの「レモンパイ」の歌詞をそのまま使い、8話のタイトルではマカロニえんぴつの「ヤングアダルト」を少し変えて使わせていただいてます。マカロニえんぴつ使いすぎですよね。とても好きなんです。普段音楽をめちゃくちゃ聞くので大好きな曲をお話の中に入れることができたのは幸せでした。

五つめ、高橋さんと溝口について。名前変換できない登場人物を入れるかどうかめちゃくちゃ悩みましたが、主人公に好きな人がいるという設定はどうしても崩したくなかったのでこうなりました。高橋さんをクズ男にさせるか、ただのいい奴にさせるかも迷った設定の一つです。memoにも書いたかとは思うんですがクズ男にしすぎると、その後一緒に仕事できないよな…とやけに現実的なことを考えたので、ただのいい奴にしました。高橋クズ男の番外編も書きたいです。溝口はただのうるさい奴です。

六つめ、カキツバタのクラウドについて。無印本編前という設定にしたのはリメイクのクラウドより少し男な感じをだしたかったからです。これもmemoに書いたお話ですかね？無印のクラウドはリメイクのクラウドよりも恋愛について分かっている気がします。エアリスとの会話の中に「付き合ってた？」というものがあったり、会話の選択肢で焼きもちや嫉妬している描写があったり。なので7話はクラウドがガンガン攻める裏のお話でした。７話は個人的に気に入っています。想いは通じあってない行為なんですけどね…。読者様からの反応も大きかったです。

うん、こんなところでしょうか。本当は本編の中に書きたい話がいろいろとあったのですが、15話ぐらいで終わるお話にしたかったんですよね。番外編として書きたいなと思ってます。本編の中にも私の欲望詰め込まれてるんですけどね…。欲望は尽きず、でした。最後に、読んでいただいた読者様、本当に本当にありがとうございました。読者様いての私です。これからも読んでいただけるようなお話を書けるように精進します。

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