2013/08/19 07:17
ゲームレグリとヒビキ

「レッドー!誕生日だけど何欲しいー?」

「オ・マ・エ☆」

「…仕方ねぇな、夜は覚悟しとけよ。(イケメンボイス)」

「ケツの穴貸せ。」

「…は?」

「ケツの穴貸せ。」

「…仕方ねぇな、夜までに覚悟しとくぜ」

「あ、どっちでもいいんすね。」

08/30 23:49 短編
ヒビキっていう少年が俺からジムバッジを勝ち取り、じいさんに希少なポケモンが棲息している代わり、とても危険だと言われている山の入山許可までもぎとってしまった。
もぎ取ると言ってはいささか語弊があるが、少なくともロッククライムの秘伝技を託したとじいさんは言っていたから、ヒビキなら大丈夫だとふんでのことなんだろう!

だからって!

俺は、レッドが入山許可を得たことを知らなかった!何で言わねーんだじいさん!


ターニングポイントを作り出したのはヒビキというがきんちょだった。
「ああ、俺にもこんな時期があった…」
なんて眩しい思いでヒビキを眺めていたら、とんでもなかった。ヒビキは底が見えない恐ろしい目をしていた。俺が見た終わりなんか感じさせない深さだった。強さを貪欲に貪る獣のような瞳は、およそ実直なヒビキの性格や容姿には似合わなかった。
思わず、本気で捻り潰しにかかった。相手を殺す勢いで戦わなければどうなっていたか解らない強さがあった。終わった後は冷や汗をかいていることに気付いて慌てて拭き取った程だ。
けれど、何度も戦っていく内に徐々に劣勢になっていき遂には負けた。慌ててポケセンに駆け込むなんて何年ぶりだろう。
ポケモンの回復を待っている内に気付いたが、あんなにも同じ相手と繰り返し戦ったのはグリーン以来だった。サカキも三回は戦ったが、そんな数じゃない。旅は一期一会の連続で、同じ人と何度も戦うなんてそうそう無くて、トレーナーの仕草の読み合いにまで発展していることに気付いてなんだかおかしかった。
一人で思い出に耽っているとポケセンの扉が開いた。

「あ。」

二人の声が合わさる。気づくタイミングも一緒だった。
コイツ、なんだか俺と似ている。
へらりと笑って手をあげ挨拶すると、ヒビキはなんだか微妙そうな顔をした。
聞けば、ヒビキも結構ギリギリな状態だったらしく慌ててたようだ。回復するまでの間二人でのんびりと話していたわけだが、ヒビキはやはり見た目の印象通り素直な明るい少年だった。バトルの時の鬼気迫る、勝つと信じて疑わない様子が嘘みたいだ。
ヒビキが旅の途中やらかした恥ずかしい話を聞いて笑っているとヒビキはまた微妙そうな顔をした。

「さっきから、微妙そうな顔してなんだよ?」

耐えきれず、遂に聞いてしまうとヒビキは悩むような仕草を見せたが存外簡単に口からこぼした。

「いや、レッド先輩、なんか、バトルの時の鬼みたいな印象と合わないっつうか…」

思わず噴き出した。
「何で笑うんすか」と不服そうに半目になったヒビキには悪いが、どうやらおあいこらしい。
どこまでも馬があうもんだから、ついつい回復も終わったにも関わらず話し込んでしまっていたのだがヒビキが持ち掛けた話でこめかみをひくつかせる事になる。
昔から、人を引っ張ってく力とかさぁ、リーダーシップとか引き寄せる魅力とか有ったけど、

トキワのジムリーダーになったとか聞いてねーから!オイ、グリーン!


「ヒビキごめん、用事思い出した。」
「うそつけ、さっき予定とかなんも無いって言ったじゃないですか。」

その通りの言葉に困っていると、ヒビキは堪えきれないという風に噴き出した。こちとら真剣なんだぞふざけんな。ムスッとすると笑いながらも優しい目で背中を出入口まで押してくれた。

「グリーンさんに会いに行くんですよね。早く行ってくださいよ。幼馴染みなんでしょ、」

最早、追い出すような勢いで手で払われたのはなんとも不服だが、もうこの際いいや。

「ありがとう、行ってくる。」

帽子を被り直し、礼をいうと後輩は少し照れ臭そうにしながらも明るい笑顔で見送ってくれた。

「リザードン、あのジム。ジムの前で降りて。」

ポケセンではないかと不服そうに鳴いたが、一応ジムの前には降りてくれるようだ。
リザードンの降り立つ風圧でジムのガラスが軋む音をたてた。まずいと思ったがまあ割れなきゃいいだろう。
しかし、リザードンをボールに閉まうとジムの扉が乱暴に開いた。どうやらジム的にはまずかったらしい。まあ、グリーンのジムだし……。

「ジムの前に降りるとか常識知らずな真似してんじゃねー!!誰、だ…?」

ジムから飛び出してきたのはお目当ての人物。俺の顔を見てポカンとしている。そりゃそうだ。三年間姿眩ましてたみたいだし。
だから俺はいい笑顔で近付き、拳を力強く握った。

「やあ、グリーン」
「よぉレッド」

話すタイミングをはかりつつ距離を詰めていく。

「ジムリーダーになってたんだね」
「お前もシロガネにこもってたらしいじゃねーか?」

向かい合う。

「「聞いてねーんだよっ!」」

バキィッ
骨がぶつかる音が響いた。
見事レッドに右ストレートが直撃。レッドの攻撃は直撃虚しく、避けられほほを掠めただけだった。

鼻血がボタボタと流れ落ちる。流れる?いや、これは重力に従って滴が水溜まりを作っているといった方がいい。とにかく盛大だ。なのに、それだけの攻撃を仕掛けた男はギャーギャーと頬をかすっただけなのに騒いでいる。

「うわー、お前有り得ねー!イケメンの顔殴るかよ普通!!」

「お前だって、色男の顔面殴ってるじゃないか!」
「お前は色男じゃなくて山男の間違いだボケッ!!」

鋭いツッコミに思わず顔を見合わせる。そして笑った。

「お前全然変わってねー」
「そっちこそ」



企画のひとつにあげようと思ってたら、なんか、うん。意向とずれたものになって、軌道修正出来ませんでした。(要するにボツ)



09/26 10:22 レッド君さん
ぼくの幼馴染みのグリーンと グリーンのイーブイは似ています。

けれど、グリーンに言っても
「どこがだよ!イーブイほど可愛くて俺様ほどかっこいいやつなんていないのに!」
といった感じで怒られます。しょうじきはらがたちます。

確かにイーブイはかわいいし、グリーンはかっこいいけど、
つり目っぽい所や不敵な表情はとてもよく似ています。でも僕がいってるのは。そんなことじゃなくて、
グリーンもイーブイもどりょくをいっぱいするがんばり屋で負けず嫌いなところです。
それと優しいです。

僕がバカにされたときぼくよりも先に怒ってくれます。
イーブイも助けてくれます。おせっかいなところも似ています。
やんちゃなところも似てます。いっつもグリーンが来ないとぼくは一日が始まりません。およめにほしいです。
ふたりともぼくのかわいくてかっこいい友だちです。
グリーン、いつもありがとう。
愛してる。

「はーい、レッド君良くできました。句読点も今度から気にしてみましょうね。あと、グリーン君が耳まで真っ赤なので、グリーン君が両手顔を覆わないでいいようにしてあげるとグッドです。」


小学校三年位のイメージ。電撃準拠ならその時代は彼らも小学校行ってた筈だし待ってなにそれ超萌える

多分レグリが喧嘩別れしたらタケシとかカスミとか友人は
「レッドお前何したんだ!」
「グリーンあんた何されたの!?」ってなるそんくらい当然のカップルだし別れるとか想像できないオシドリっぷり。


レグリ幼稚園な話
タケシ先生のクラスなんだけど横のクラスのカスミ先生もよく喧嘩の仲裁に入ってくれて、 サカキ園長先生はギャグ要因


11/17 02:03 短篇
夢を見た。
夢には幼馴染みの愛しい彼。
しかし、彼ではなかった。

寡黙な彼は、見た目ばかりが似ていて、内面は全くの別人だった。
なのに、愛しい幼馴染みとまったくの同一した存在だった。

また夢を見る。
夢の中の幼馴染みは取っ組み合いをするようなやんちゃな少年だった。

別の日も、別の日も、夢を見た。
寡黙な彼、お喋りな彼、やんちゃな彼、頭はいいが目付きの悪い彼…
どれも全くの別人で、全く一緒だった。

今日も夢の中で幼馴染みは笑う。

11/19 22:13 短編マツグリ
「グリーン君。」

リーグの廊下の奥から呼ぶ声が聞こえグリーンは立ち止まった。
静かな足取りで駆けてきた男は徐々に失速しグリーンの横に追い付くとへらりと笑って再び歩き出したグリーンに歩調を合わせた。

「マツバさん。久し振り。」

にこりと会釈を返したのはエンジュのジムリーダーを務めるマツバ。

「いつ以来かな。」

惚けたように聞くのは他人行儀の挨拶だ。要するに、だ。グリーンとマツバは大して親しくない。

「ワールドトーナメントのセレモニーで会っただろ。」

「じゃあ一年ぶりだね。」

マツバの返答をきいたグリーンは思わず「げっ」と声を漏らした。ほら、結構前だとマツバは言いたげだが、その通りである。そんなに時が経ったとは思っていなかった。一年前がつい最近のように感じる。

「…あの時も思ったけど、よく笑うようになったね。お兄さん安心したよ。」

「は?」

あの時とは、PWTの時だろう。果たして自分にそんなに変動はあっただろうか。

「あったよ。前はこの世の終わりだ、みたいなかおしてた。」

心を読んだような発言に嫌な顔を隠さずにみせる。それをマツバは楽しそうに見て言葉を続けた。

「初めて会ったときから。グリーン君変わったって話。」

あー…、グリーンは返す言葉を探しあぐねて意味のない音を発する。あれは、「あの時」が特殊だった。チャンピオンの座を賭けたレッドとの正真正銘の頂上決戦。その戦いに敗れた俺は、信頼と愛情という摩訶不思議な言葉と共にすっかり迷宮をさまよって、ポケモンとの接し方や戦い方まで解らなくなってしまい今だからこそ言えるが、最高に病んでいた。

「あの時が特殊だったんだよ…」

「でも、それがグリーン君の第一印象だから。」

それ、というのはとっても病的な少年と言うことだろう。会話に印象の具体的な言葉がないのに大前提というような扱いを受けるほど酷かったのだ。自覚はある。

「にしても理由は笑ったよ。」

思い出したのだろう、小さく笑うマツバに睨みを利かすがあまり効果はないようだ。
そうだ、笑うがいい。接し方や戦わせ方に迷走した俺はそれぞれのエキスパートに師事しようとゴーストタイプのエキスパート、四天王のキクコに話を聞きにいったのだ。が、「オーキドの孫と話すことなんかないね」と突き返されたのだ。だから、ジョウトにゴーストを使うジムリーダーがいると聞いてジョウトまで行って「教えてください。」と言いにいったのだ。当然、思い詰めたかおしたガキがわざわざジョウトにまで来たのだから、四天王のキクコがいるだろうとツッコミを受けた。それに馬鹿正直に突き返されたと返してしまったがために今笑われているのだ。このやろう。

「本当、ビックリしたよ。あんな顔でチャンピオンに先日なったって言う子供が現れたんだから。」

「へーへー、どうせ酷い面してましたよ俺は。」

不貞腐れていると更に笑ってきた優男は「それもあるけど、」と言葉を付け足してきた。

「あんなに接する事に苦痛そうな表情してたのに、それでも接しようとするんだもん。」

僕なら休憩しちゃうのにね。
ああ、そうだ。休憩すれば良かったんだ。解っていたさ。それでも止まれなかったんだ。
ポケモンと接することは苦痛だった。でも呼吸と同じだったんだ。しなくては、自分の何かが死んでいくようで突き進むことしか出来なかった。
恐怖からじゃない、ドン底だったから絶望すら無かった。
がむしゃらにあがくしか出来なかった。

「あの時は敬語だったのに、今じゃ敬語も使わないクソガキに育って…」

「!」

さきほどワタルと話していたときに言われた言葉とそっくりそのまんま同じ言葉だった。こいつ、奇遇だと言わんばかりの体で駆け寄ってきたが一部始終バッチリ居たのか!
狸め!と視線をあげると、おっとうっかり溢してしまったみたいな表情をしてくる。この狸!猿芝居はもういいんだよ!

「滅入ってるくそ生意気なグリーン君とかレアだからね。凹んだらいつでも僕のところに来るが良いよ。」

優しい笑みでムカつく台詞を吐かれる。
恐らく、本当に最初からマツバは見ていた。そして今俺が少し滅入ってるのをワタルのリアクションで察したのだろう。そしてからかいに来たのだ。わざわざ!
誰が!絶対に!
お前のところになんか行ってやるものか!

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