07/10 00:33

レッドとグリーンの会話
状況が特殊

「レッドよぉ………」
「何」

「ここでの俺の死亡率知ってるか?」
「知らねーよ」

グリーンのぐーぱんがとんでくる。それを首を傾げて避けた。

「俺の死亡話全部お前が関わってるんだけど?」
「わーすごーい」

「棒読み!!」
「うるさいな!こちとらジャンプ読んでんだよ!ハイキューとバルジ面白いんだよ!」

といってもグリーンはマガジン野郎だから解らないだろうが。
邪魔すんなと噛みついていると今度は頭を抱えて蹲り出す。忙しい奴だ。

「知ってるかレッド」
「今度は何だ」

「今度はいさやの野郎、触手ネタ考えてんだぞ?あとS受けな俺。」
「なん、だと…?」

俺は果たして関係あるのか

「なんか、モブにモンジャラ使わせての青姦だと…」
「ヤバいな」

「だろ?しかもさっき神様な俺が陥れられて槍で羽貫かれまくる話とか口走ってたぞ…多分俺死ぬ」
「よっしゃ俺登場確定グリーン犯せる」

「…えっ?」
「え?」



07/10 08:22

戦の地に降り立ち、荒廃した大地を見渡す。
ああ、コレがエロスとコスモスが立ち上げた美しい世界と言うものの末路。途端に高らかにわらいたくなる。
まさにカオスの望んだ世界。
俺は生憎上司の名前、別称なんて覚えちゃない。
ただ、カタカナの方が覚えやすいと言うだけだ。仏云々に言い換えると無駄に長い。それを嫌っただけだった。
だから、下界で俗にアジアンな様式の俺が和名を言わないことは不自然ではないのだ。ただ、地域で呼称が違うだけ。

俺が戦いの場に褐色の双翼を降ろしたのも、俺が武神であるがゆえの性。特に深い意味はない。

そう、
ややこしいものなど、要らないのだ。ただ、強いものが貪る、シンプルな作りでいい。

荒廃し赤く染まる大地に満足し、飛び立とうと羽を拡げた時だった。
一矢、羽を貫いた。


根本から削がれた片翼が俺から跳ね跳ぶ。
後ろを、一矢報いてくれた奴の姿を拝もうと振り返る。
男だった。名は、何と言ったか。アテナか誰かが溺愛し憎悪した男だ。


「ク・ホリン……」

ああ、確かそんな名だ。
呟こうとすればすんなりと出た。しかし、戦いの神に愛された男が武神に反旗を翻すとは、信仰者のの姿ではないからか。

まあ良い、俺は戦いが好きだ。強い奴が好きだ。一度愛した男がいた。だが殺してしまった。ああ、赤いアイツは好きだった。なぜ、三胡の剣を使わなかったのか。ああ、戦いをしなくなるのを恐れたのか。ならば、目の前の男も同じだろう。人間なんて代わり映えしない。使ってるものが変わるだけで永遠のループを繰り返す奴等だ。だから、きっとこの男も「戦いは虚しい」等とほざき出すのだ。
かつての赤いアイツの姿がダブった。

ならば、現最強のコイツと今戦いたい。あとは衰弱しかないのだろう。ならば訳の解らないことをのたまう前に。

低空飛行で地を滑るように接近する。もがれた片翼がなくとも速度の足しにはなる。凡人なら追い付けない速度だ。そしてロンギヌスから頂戴した槍を振りかぶる。

風を切る音。飛沫。

射られた。振りかぶった肩を射られ、間髪入れずに残りの羽根、腹部、足。

犬野郎の背後にはバズヴが見える。

ああ、お前か。その男を愛したのは。
不吉であり、戦場の勝利の女神。
報われない愛でも選ぶんだな。


矢に貫かれ、体の自由が利かなくなった俺に男が近づく。
なぜ、心の臓すら狙わなかった。訊こうにも痛みが喉を塞ぐ。ここだけ、痛覚だけ人間並なのが気に食わない。武神だから仕方ないと言えば仕方ないが。

男は俺を抱き上げるとそっと呟いた。

「下らない運命はもう果たした。」

これからはずっと一緒だよ、
グリーン。



ああ、レッド。お前か。


07/22 14:36

「な、んだよ…コレ…」

差出人不明の小包が届いた。
不審に思いつつも流石に開けただけで死ぬなんて事はないだろう、そう思い開いた中には綺麗にビッシリ薄い本が詰められていて、なるほど通りで異常に重たい訳だ。そして詰められた本の上には一枚、これまた几帳面に折られた便箋が一枚。

手紙の内容もとっても薄っぺらで、要するに詰められた本を読むべきらしい。ぜーったいに読んでくださいね!?なんて書いてあり、また、読むべきだとも描いていた。俺の価値観を変えるものだとも。
ひとつ、判ったことがある。


コトネだ。

口調や、便箋にチコリータがあしらわれていてマリルの可愛らしい落書きがあるあたり、間違いない。
まあ、価値観が変わるような刺激を断る理由もないし、熱意ある後輩からの薦めを断るような人間でもない。そして先日提出書類もちょうど終えたところで時間も有り余ってる。
読むか、


読んだことを絶賛後悔している。表紙も見ずに開いたが、中身はいわゆるエロ本だった。しかも恐らく、いや、十中八九俺とレッドで、しかも俺がレッドのブツをケツの穴に入れてるような、黒い細い線で慰め程度に隠されているがそれが逆に卑猥で開いた途端に閉じた。
多分何かの手違いだ。いや、手違いにしてもなんでこんなのがコトネの手元にあんだよ。わかんねぇ。っていうかコトネ何歳だコレ年齢指定ものだろ。
何も見なかったことにして違う本を取り出した。流石に他はまともな筈だ。違った。
表紙からしてアウトだ。
なんとかまともなものを探すが読めば大体は最終的にキスしてたりイチャイチャしてたり、とにかく大体はレッドと俺がイチャイチャ…とにかく碌でもない。

そんな時にインターホンがなる。
そして何も考えたくないほど精神的に疲労した俺はそのまま扉を開けた。

「ボンジュー、グリ」
閉めた。

……なんで!?
なんでこのタイミングでレッドは現れるんだよ図ってるだろ!!
扉の向こうでやんのやんの叫ぶレッドに今だけは見たくないと一喝する。本当に、今は見たくない。見た瞬間本の内容が蘇ってくる。

諦めてレッドが去っていった後、ようやく本の処分について考えた。そして、一瞬で思い付いた。

そうだ、火にくべよう。

計画停電もあるし、ちょうど良い。




「え?何をしたって言いましたか?」

後日来たコトネに作者の思いを踏みにじってるだ10万燃やしただ言われ散々怒られたが、それなら幼馴染みを直視出来なくなった俺はどうなるのだろうか。思考があの時はぶっ飛んでたと自分でも思い、多少の罪悪感はあるが、嫌なら本人に見せるなよ。




08/18 16:35

花弁を摘むように、
その頭をくれ、
挟み込んで栞にするように
ちゃんと保存するからさ、
その頭をおくれよ、

美しい花を綺麗にとるには根元を折るといいらしいね、
準えるならじゃあ首を折ればいいのかな
生き物単純化したらあまり変わらないし問題ないよね?

頭がおかしい?
違うよ、愛してるだけだよ

だからグリーン、
ねぇお願い?


イメージはどっちかってーとスペレグリ


08/21 05:06

衝動
既存と類似

人間っていいな、
そんなフレーズが印象づよい歌を歌う。正確には、半端者でないのが羨ましかった。
しかし、生まれつきってのはどうにもなんないらしく、後生俺が人間になることはない。

俺は檻の中で育ったから、檻の外で動く人間を見てた。
彼らと知能レベルはそんしょくないらしい。ただし、運動能力は俺の方が幾分か高く、しかし他者と異なっていた。
俺は、かけっこ等も四足歩行だった。二の腕の途中まで輝く黄金の毛が生えており、腕と言うより前足だった。どうやら、足も少しは人間から離れているが酷似した骨格のおかげで二足歩行も可能で人間の知能を得られたようだ。
しかし、なぜ両親は人間なのに俺は半獣なのか。
人間の耳の位置から生えるもそれは獣の耳だし、尾なんてモフモフと気持ちが良いが人間にはない。
両親とも研究者だから、知らず知らずのうちに研究の影響はあったのかも。

だけど俺はそんなことどうでもよかった。
こうなってしまったことより、これからの事の方が大事だった。人間になりたかったのだ。
両親は優しかった。しかし、愛されてはいなかった。というのも、彼等は俺を研究対象として見ても子供としては見ることができなかったから。それは、両親も悩んでいたようだ。
それまでは愛されていると思えたから良かったのに、両親はそんな私達よりと、俺を曰く付きや正規ルートでは出せないものを売っているお店へ置いていった。

つまり、売られたのだ。

そこからはもう、悲惨だった。
きっと両親は物好きでも愛し大切にしてくれる奴がいる筈だと売ったのだろうが、俺を買った男はとんでもないゲス野郎で俺を性欲処理の道具扱いしてきた挙げ句、最終的にはストレス発散の人形扱いで暴行も受けた。そして最終的段ボールに閉じ込めて道端に捨てやがった。
なんとか、穴を開け抜け出すが自分の立ち位置は残念ながら解っていた。人間に見つかっては好奇の目に晒されるのだ。見世物じゃないのに耐えられない。そうなっては恐らく逃げ場もない、
だから物乞いとかなんて出来るわけもなかった。

だから、俺は、
人目に触れないよう夜道を頑張って走った。

自分を売っていた店へ。



もう一度売られるために




「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -