04/13 18:22
五寸釘よりも長いけど、太さがそんくらいの釘?まあ杭でもいいや、それですっごい無感情に何かを滅多刺しにしているグリーンがさっきからいるの
一本だけなんだけど何かに空いてる穴はいっぱいあって、中身のワタが出てきてる傷口が解れて釘に引っ張られて溢れてくる。
何もない部屋で、ただ無感情に
誰も来ない部屋、たった独りで
ただ何かに向かって釘を降り下ろしてるの
よく解らないよ?
04/15 00:26
最近一人で妄想してて最もたぎったネタ
ナナミとレッドの秘め事
先日、オーキド博士にあった。その時に初めて知ったのだが、それはもう驚いたし、最初はショックを受けた。
「ふむぅ、誰じゃったかの?」
俺は近所のおじいさんに忘れられるような、そんな人間だったのかと少し絶望もしたが、近くにいた研究員が慌てて駆け寄ってきて教えてくれた。
オーキド博士はボケが始まっていた。
この時はまだ軽度で度忘れの頻発といった感じだった。研究者として脳を酷使したせいで同世代よりも幾分か早く訪れていた。
オーキド博士がボケを俺に黙っていたのはバレたくなかったかららしい。
他でもないグリーンに、
だから俺はグリーンには言わないと約束した。
ナナミ姉ちゃんは博士の痴呆は既に知っていたらしく、よく研究所にも様子を見に来ていた。このときにもタイミングよく来ていて、少しだけ話した。
「おじいちゃんたら、強がりなのよ。さすがグリーンのおじいちゃんよね。」
笑っていたが心配だから来ているんだ。
自分たちを可愛がってくれた祖父に何か合ってほしくないから。
俺も同じように心配だったけれど、ナナミ姉ちゃんはやっぱり研究所でもしっかりしていたから陰で息をついた。
明日、俺は旅立つ。
「そうか、グリーンじゃったな!」
快活な笑い声が研究所に響いた。
しかし、グリーンは引き攣った表情を見せている。
俺は背中に冷や汗を書きまくった。
このあと、八つ当たりをするようなバトルをグリーンは仕掛けてくるし、オーキド博士も表情は八つ当たりをするようなグリーンに呆れた風で、何もかも間違っていると思った。
けれど、ここで俺が口を挟めるわけでもなくて。
研究所を後にしたとき窓の向こうでオーキド博士は項垂れ嘆いていた。
ナナミ姉ちゃんに事情を話すと、タウンマップをくれた。
「グリーンには渡すなって言われたのだけど。グリーンを旅先で支えてあげられるのはレッド君だけよ。まだグリーンの支えになるには手持ちとは関係が浅すぎるし、」
ナナミ姉ちゃんも博士も同じだった。
二人ともとてもグリーンを愛し、心配していた。
聞けば博士はひどく前夜にグリーンの心配をしていたらしい。グリーンに心配させてはせっかくの旅立ちを躊躇うかもしれないと強がっていた。痴呆でグリーンを傷つけるのではないかと悩んでいた。
そして、その事が原因じゃないのかと。
博士はグリーンの心配をしていたが、心配や悩みもあまりこの場合良いストレスではない、だから脳が原因のグリーンの存在を一時的にも忘れさせた。
「私は行けないから、レッド君がグリーンを気にかけてあげて」
ナナミ姉ちゃんに言われたこの言葉は俺の目標にするにはピッタリで、力強く頷いて返事をしたのを覚えてる。
そうしたら嬉しそうに「おばさんとおじいちゃんは私に任せて!」とナナミ姉ちゃんが返してくれたのも。
グリーン、あのね、グリーンは二人に裏切られたように感じるかもしれない。でもね、二人はとってもグリーンを愛しているよ。
その事を伝えるために俺はグリーンを追いかけた。
グリーンの心に届くように何度でも追いかけた。
05/03 22:59
「はあ、………」
グリーンがため息を吐いた。トイレにいこうとした俺は思わず振り替える。
俺の視線に一瞥くれたあとにグリーンはまた明後日の方向を見出した。いや、答えろよため息を吐いた理由。
「なんだよ、」
すると今度は沈黙の後にそれはもう深い深いため息をおつきになられた。
「いや、疲れたなーって。」
「そういうことか。」
ため息の理由はソレで十分だった。俺だって知っている。ココ二年ほど妄想に留まっていたことがグリーンの身にことごとく降りかかっている。ソレは疲れない筈がない。
「あー、八回くらいグリーン死んでるしね。あと他にも生き地獄系やきちがってをのばっか。」
「多いな」
そう、もうそのたび生き返ったり、生き返ったりと思ったら死んだり、バリエーション豊富である。まあ、俺は心中とかで手を下したのは少ないが、…驚くことに俺関連の話にしか死ネタがないのだ。ビックリたまげた。むしろ俺関連じゃないと俺が殺されてる。グリーンよりは圧倒的に数が少ないが。
80以上あるなかで10%未満ならいいじゃないかと思った奴殴らせろ。グリーンはソレ以外殆ど生き地獄だ。
「そんなグリーンさんに吉報です。」
「なんと、いさやが次書き終えてまだあげてない内容が生き地獄です。」
「どこが吉報だオイコラ。」
「しかし、次書くのは死にも地獄もありません!教われもしません!ヤッタネ☆」
「えっ」と声を漏らしたグリーンの表情が明るくなる。そりゃもう、そうだ。日常物がココでは非日常なのだ。どんなとこだと問われてもそんな所としか言えない。
少しウキウキしだしたグリーンを確認してトイレへ向かう。
だってそれでもグリーンの精神削られること間違いなしなんて言えない言えない。
あ、言い忘れがあった。
「グリーン」
「あ?なんだレッド」
うわあ、笑顔で返さないでくれ。罪悪感が、罪悪感が!
「明日みどりの日だからグリーンの要望聞いてやるって」
「あ?アイツが?平和な俺が癒されるような話書くわけねぇだろ。」
「おや、なんと否定的な。」
「ないない。俺の意見前提でそっから突き落とすんだぜ?」
「わかった。」
「えっ」
「幸せからドン底な。わかった。」
「えっおいレッド?レッドさん?えっちょっ待てお前どうしたレッドオイどこいってんだよヤメロヤメロ冗談だからなあオイレッド」
レッドオオォーーーー!!!!!!
05/08 17:30
悲劇百系植物の後話。
「グリーン君からでしょう?」
手紙を読み終えたとき、後ろからそっと抱き締められた。
母さんだ。
母さんは、わかっていたのだろう。それはそうだ、母さんだってグリーンの字はよく知っている。下手したら俺より判別できるだろう。
そして、俺が手紙や衣服、机に落としている涙だってもう見えている筈だ。
「グリーンの持病って、宿り木だったの…?」
嗚咽がこぼれる。弱々しい声に母は優しく肯定を返した。一層涙が零れる。
「グリーン君がね、三年前病院を出るとき母さんがお話を聞いたの。」
完全な切除は出来ないって言われたわ。だから通院もしてたんだけど、レッドはグリーン君の場所知ってるの?
優しい声色につられて頷いた。と言うのも、俺はグリーンを見ていたのだ。
トキワに行くまでに見た木、アレは宿り木だ。
なぜ、スグに気がつかなかったのか。なぜ、医師の言葉を妄想だと思い込んでいたのか。
あそこに以前は木はなかった。
「俺、シロガネ山にいたんだ…。降りてくるとき、道にはみ出た木を見たんだ…俺、宿り木を知ってたのに…。」
「グリーン君ね、凄い悔やんでたのよ。アナタに酷いことしたって。」
顔を勢いよくあげる。嘘だ、俺はグリーンに酷いことなんてされてない。
あの時の俺はおかしかった。グリーンは、俺がロケット団に狙われていると知って俺を遠ざけたのに、本当に嫌われてると勘違いして考えるのをやめた。
「だから、もし、レッドが帰ってきたら謝ってくれって」
「…くない、」
「グリーンは、悪くない!」
「グリーンは、悪くないんだ、だって俺を助けようと嘘いって俺が悪いんだグリーンに嫌われたって勘違いして俺、」
「レッド、」
錯乱しかけていた所を名前で呼び戻された。
母さんの諭すような声。
「グリーン君の所に行ってあげなさい。」
そうだ、俺、グリーンに謝んないと。
多分、シロガネはカントーのバッジがいるから先日来た少年も、トキワでグリーンに勝ってきたはず。
だから、多分グリーンは、そこで俺の行方を知ったんだ。
そして俺に会いに来た。
だけど、グリーンは途中で倒れてしまった。
ならば、今度は俺から会いに行こう。