2012/1/25 00:22海賊パロ続き
「せっかくだから、見せてあげようか。」
ほらまた、
キャプテンの気まぐれが発動した。
わざわざ、敵の本拠地に来ることなんて無いのにキャプテンは命令した。
こんな奴ら、恐るるに足りない。だけど、
出来れば来たくはなかった。
………というよりもそもそも、キャプテンだって絶対このあと不機嫌になるくせに。大体、どっちにどっちを見せたいんだキャプテンは。
「また来るなんて思ってなかった。」
「ねぇ……」
船からあがる言葉なんて、同じで、気持ちもみんなどうせ一緒だ。
二度と拝みたくなかった。
銃を構えた兵隊たちがお出迎えする。ほうら、いくら僕達が貢献したとしても彼らなんて手のひら返して僕達を殺そうとする。
「やあ、軍の犬。」
レッドは玉座にすわり、悠々と挨拶をする。しかし、相手方には聞こえていないだろう。全く、僕達のキャプテンは。
見れば、先日見た面子は縄に繋がれていた。ほうら、やっぱり。
「キャプテーン、あいつらまたしてるよ」
「そうだね」
ちらりと見れば、キャプテンの目は穏やかな口調に反して笑ってない。全てが予想通り。
そろそろ頃合いだろう。構えていた磔台をあらわにする。
どよめいた。
血にまみれ、立派な軍服はボロ切れとなっている。痣や生傷を至る所に残したグリーンが磔にされていた。むろん、意識はない。
しかし、レッドはグリーンに平手打ちをかまし、無理に起こす。
見なよ、グリーン。処刑台の上、見覚えない?
楽しげに囁いた言葉にグリーンは目を見開いた。顎を掴まれないと見ることは出来ないほど体を痛め付けてあるから、痛め付けた張本人のレッドが支えている状態。
「コレが君たちの末路だよ、腐った軍にこき使われ、壊れたら処刑だ。」
そこにいる、彼の部下たちのように。
誰に向けたかわからない言葉に一般兵はひどく動揺し、視線を右往左往させている。僕達はただ傍観していた。
「それでもいいなら、」
重々しい錨を持ち上げたレッドは近くの軍艦に勢いよく投げつけた。当然ガレオン戦艦は船底に大きな穴をあけ、そこから水を受け入れた。
そう、キャプテンの恐さはシンプルに怪力にある。その身に似合わぬ怪力や素早さという基礎、そして恨みがこの海賊の脅威を作り出した。
「海に出て、僕を追え。」
一人残らず、沈めてやる。
そう言い放ったキャプテンは、クルーにいって処刑台を破壊した。グリーンの部下を逃がす算段。
唯一意外だったのは、グリーンの部下を受け入れなかったことくらいかな。
本当、他は予想通りだった。
金髪の若い副船長のいつかの心情
01/06 22:26 小ネタ
「ああ、グリーン!君はどうしてグリーンなんだ!」
「ああ、レッド!あなたはどうしてレッドなの!」
「…………何やってんスかお二人共、」
「暇だったから」
「ロミジュリ」
01/08 18:01 短篇
アイツにまた負けた
また負けてまたじいさんには認めて貰えなかった。
認めて貰うにはアイツよりも強くなくちゃ
アイツよりも優秀でなければ
アイツよりもアイツよりもアイツよりもアイツよりも
アイツよりも
ふと目を覚ます
ああ、ジムに行かなくては。
外に出るとアイツのおかあさんに会う
そういえばアイツは何してるんだろう
「旅に出たっきり連絡はまだないのよ」
え?
だってアイツがチャンピオンになったのは昨日の今日じゃないか
あれ、俺っていつジムリーダーになったんだっけ
電子の中の時系列