2011/12/31 23:33
イライラ、イライライライラ…
頭の中をグルグルと巡る感情に理性が追い付かずに振り回される。
しょうもない事だと解っていても生憎俺は正しい解消法を知らず育ってしまった。
ああ、本当に腹がたつ!!!!
力任せにカッターを握り、腕に突き立て引き裂いた。
若干のサビから破傷風なんて起こすかもしれないが知ったことか。
痛みが来るのは決して好きとは言えないが、痛みは好きだ。
緊張で萎縮はするも出来た細く赤い線から内に溜まっていた汚い感情が溢れ出ていくようで、
傷口をいとおしく撫でる。
コレが、俺のストレス解消法だった。
前までは、ポケモンバトルでスッキリしていたのに、今ではそのポケモンバトルでイライラするんだからどうしようもない。
別に死にたいわけではないさ、
死んでも構わないけれど。
12/31 23:49
ゴールドにメールで告白されて、
同性だから、その対象として見たことがなかったから、諸々の理由で悩みに悩んだ結果付き合うことにした。
人間として嫌いじゃないからだ。
女の子から告白なんてよくあるが、同性からなんて初めてで、
同性を理由に恋人にしないなんてふざけてるだろ。
女の子?当然、別に知りもしない子や、バトルを一戦交えただけの子を相手にしたりしない。全部断った。
ただ、友人の女の子が親友に彼氏が出来たのを報告しなかったら泣かれたらしく、正直拗ねられても面倒くさい、
だからメールで親友には伝えることにした。
まあ、他の友人と遊んでる時によく解らないが不機嫌になりだしたりもしたが、あれでも一番の親友なのだ。
同性愛になんら偏見もないであろうと思い単刀直入な文面を送りつける。
レッドとはあまり時間が合わないのか10分とあくブランクもなく速攻帰ってきたメール。
レッドにしては早いじゃねーかと思いながら見た文面に瞠目。
「マジで?結構ショックなんだけど」
カチカチ、カチカチ。
「なんだよ?まさかお前まで俺を好きとか?www」
「悪かったな」
………マジかよ。
後で話を誰かは言わず、姉に話せば「でしょうね、見ていて解るわよ。」なんて言われてしまう始末。
気づいてなかったのは俺だけか!
と心の中で叫んだ、とある夏の夜。
2012/01/02 13:33 十字架の抱擁
ある王子に恋をした
ある王子は魔女に恋をした
魔女とは魔術を扱う者全般に使う単語であり、王子は男の魔女に恋をしたのだ。
しかし、世間が許す筈もなかった。
特に、家臣の聖職者は顕著だった。
密やかな愛はスグに他者によって終止符を打たれる。
あの魔女に近づいてはなりません
あの悪魔の化身は王子を騙しているのです
聖職者が王子に気があったのも事実、
その言葉が真実かどうかも解らないが、
その言葉が魔女の自由を奪った。
十字架に繋がれ、王子をみるも、王子は漆を塗ったような髪をただ風に震わすばかり
そのおくの表情まで見ることは叶わなかった。
「ッ………レッド!!」
たまらず叫んでみても、目を合わせられることはなかった。
そこで魔女は裏切られたことを知った。
今は使われてない言語で、呪いの言葉を吐き連ね、
魔女はその黄金に似つかわしくない真っ黒な羽を残して消えた。
とあるボーカロイドソングイメージ