11/03 18:46 オリジナル

はねられた。

それはもう突発的に、いともたやすく。
単純な単語が指し示すソレにまさか自身が該当することになろうとは。


命を捨て去る瞬間、自身を呪った。


「死ぬ瞬間に俺を呼び寄せた奴は初めてだ。命は最後が一番旨いんだ。わかってるね、いいぜ。粋なお前と契約してやる。」


ソレは不死の呪い。
@ランダムに返り咲く命

11/04 22:59

私に絡まる荊が私を捕らえて離さないんです。
それは払っても払っても次から次へと絡み付いて放してくれないのです。

だから、足掻く私を蔓から掬い出してくださいよ。

早くしないと伸びるツタが私の首を絞めて殺してしまいます
さあ、どうか!お早く!





とんだ、ラップンツェルだ。
言って君は笑ったね。




11/09 07:30 別系列海賊パロ

俺が海賊になったのが10年前。
身代金目的の人拐いに遭って、連れ込まれたのが大きなガレオン船だった。

コイツラの肥やしになんかなってやるものか、船長の首は俺がとってやる。

頼み込んで改めて船員として乗り込んだ船は温かかった。
船長の首は5年後にとれた。しかし、長く居たのは問題だった。
船員に信頼され、信頼してしまった。
そうして真の海賊に成り下がった俺は悪名ばかりあげていた。
仕方ないだろ、俺がもといた町は小さすぎて記憶が頼れないんだ。頼れるのはペンダントの写真の背景だけ。
ペンダントのおかげで姉の姿を忘れることはなかったが、今の姿なんて知れない。
だから、背景を元に故郷を探していると言うのに何も知らない港の連中は海賊が来たと恐れ戦く。
腹がたった俺はクルーの所業に何も口だしはしない。

だから、天罰が下っても仕方がなかったのだ。

やっと見つけた故郷で俺は呆然としているところを港の奴等に捕まる。
根性の据わり方は流石俺が生まれただけあった。
処刑台に上り、首を落とされるのを待つ。
悔いはない。この町で始まり、終われるのだから。神様の最後の優しさか。
野次馬の民衆を眺めていると、目の前の女性に目がいった。
面影は残っている。美しい女性は俺の姉だ。間違いない、瞳が称えている色が懐かしく、記憶をくすぶる。
ただ、海賊なんて汚名をかけるわけにもいかず、名乗り出ることは出来ないが、最後の最後、家族が健在なのを確認できた。
自然と上がる口角、滲む視界。

その海賊の処刑は世にも奇妙だったと傍聴した民衆は言う。
首を切られる寸前、若い海賊頭領は目に涙を溜め、幸せそうな微笑みを何かを見つめつつしたというのだから。





10年前から行方不明の弟を探しに女は町へ出ていた。そして見かけた死刑執行
何かに導かれるように見に行った。
なんでも海賊頭領の処刑らしい。
弟の行方を探すために人脈のある商人と結婚し得た情報ではどうも海賊に弟は拐われたらしいナナミは、海賊頭領ときいて殺意が芽吹く。

ざまあみろ

冷たく傍観していたが、足元にころがってきた古びたペンダントが偶然にも開く
幸せそうに笑む幼い兄弟
彼の兄弟だろうか

違う



あれは私達だ。




11/10 01:28

負けた。せっかく、チャンピオンになったというのに。折角研究に一息ついてリーグに向かってくれた祖父すら間に合わない短い期間だった。
きっと公式戦でさっさと負けてしまった俺は呆気なさから実力はそうでもないと一般トレーナーに印象付くだろう。

いや、それでいいんだ。

俺はレッドに優っていたい、祖父に褒められたい、そんな気持ちばかりが先走ってちゃんと仲間に向き合えてなかった。
だから、今度はゆっくり。
0になったならまた1から始めればいい。
今度はゆっくり歩きながらパートナー達と話していこう。心を通じ合わせていこう。
彼らは俺を許してくれないかもしれない。それも仕方ない。
だからって俺が閉ざしちゃダメなんだから。
彼らが俺に無視された以上に俺は彼等から無視されてもいい。
喧嘩したっていい。
ゆっくり、歩んでいこう。

旅で見上げることのなかった空は青く青くどこまでも続いていた。

11/10 01:46

レッドは追われていた。
俺を焦りと不安から救い出してくれた彼は恐怖に追われていた。

だから、俺は俺を救ってくれたアイツを守りたくてジムリーダーになった。

さすが、世界を震撼させた組織である。頭をなくしても動き続けるあたりはゴキブリとよく似ている。
しかも、手足は山のような数でなんて厄介。
だけどな、数でどうこう出来るなんて思うなよ。
そんなのは俺が許さねえ。

「よお?そこの黒い服のオニーサン。セキエイ関所を通りたいなら俺を倒さねえとな。」

目があったら勝負の合図?ならもうとっくに始まっている。
ドガースやズバット、毒タイプに有効なためだ。俺の手持ちに地面技が多いのは。
容赦なくストーンエッジを相手にぶちこむ。

ここは通させない。

トキワは雪山がよく見える。
雪山の頂上は音がなく、自分の音しか聞こえない。
そこにアイツはいる。
報復が怖いのは当然だ。家族が狙われるかもしれない巻き添えを食うかもしれない。
何より四六時中自分が狙われるのだ。
辛いに決まっている。

なら俺はお前のためだけの門番となって、お前の恐怖を全て払拭してやる。

今度は俺が助ける番




2011/11/12 00:07 マフィアパロ(右腕?系列)

コレを見た後と見る前だとマフィアパロの話の見え方変わるので注意

「嘘、だろ?」

「嘘じゃないさ。」

持っていた書類がバサバサと俺の手からすり抜けていく。止める気にも拾う気にもなれない、何よりその選択肢がなかった。

「君の家族を殺す計画も発端も全て俺が元だよ」

残酷すぎる宣告に耳鳴りが響く。
だって、嘘だろ、レッド、お前は俺を助けてくれたじゃないか。


全ては君欲しさだよ、グリーン。
昨日までなら甘く聞こえたろう言葉も今は凄惨な言葉でしかない。





やっぱり、マフィアは嫌いだ。



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