依存してしまえばいいじゃないか


俺は恵まれている。

心優しい姉、偉大なる博士である祖父、頼もしい幼馴染、やさしい隣のおばさん、大好きな手持ち、

唯一の不幸といえば、

俺の周囲がみんながみんなやさしすぎることか。


優しい彼らに弱みを見せればきっと心配してくれるし、気遣ってくれる。
だからこそ、迷惑はかけられないんだ。
大好きな彼らに心配かけたくない。

だけどな、もし、もしも、

依存していいって位俺に依存してる奴がいてくれるなら。

「疲れた」といえば、「一緒に寝ようよ」と言ってくれて、
「つらい」といえば、「どうしたの」と抱きしめてくれて、
「大好き」といえば、「愛してるよ」とささやいてくれる、

こんな俺にすら依存してくれるような人がいるっていうのなら、

共依存しちまって相手がいないと寂しくて、
いっその事閉じ込めたいといってくれるような、
そんな腐りきった関係を持っちまおうぜ。

本当は弱音を吐いて吐いて空っぽになっても吐いて相手に依存仕切っちまいたいんだ。

そんな関係、ステキじゃねーか。

お前が俺を閉じ込めて、俺がお前を見えない鎖に繋げて、

嗚呼!だから誰か俺に依存して監禁を企ててくれよ!
俺はもう疲れたんだ!疲れきっちまったんだ!
だから俺をとじ籠めてくれよ!

嗚呼、ただ不幸な事といえば周りが優しすぎることか。



「#お仕置き」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -