ゴールドとシルバーとラムダ
「お礼しろ、ゴールド」
シルバーが俺の頭をグイグイ押しながら無愛想にいう。
「俺かよ!?たまにはお礼とかシルバーがしちゃってもいいんじゃないの?」
お前が嬉しがってんの俺は知ってんだぜ。まあ顔が真っ赤だからだけど。
「バッ!離せ!何してる!!」
「んー?シルちゃんだけじゃ出来ないかと思って2人で出来るキスをだな…」
キスをの辺りを強調して言うと今度こそシルバーは耳まで赤くした。
「礼くらい一人で出来る!!」
ほら、強がった。
思うつぼっていうんだぜ、そーゆーの。
「じゃ、やってみろよ。泣きついてもいいんだぜ?」
更に茶化すと「誰が泣くか!」と頬にビンタを喰らったが、
ソレからシルバーはずっと言い淀んでいる。
俺が痺れを切らすのと、シルバーが喋ろうと口を開いたのと同時に紫頭がやってきた。
「2人共いわねーから俺様が言ってやる。拍手ありがとな。」
なぜ、何故ココでラムダが出てくる!!Why!?
俺とシルバーが声を合わせて「何でお前がしめんだ!」とツッコンだのは言うまでもない。