ハルモニアが僕を縛る。(ゲーN)


「不完全な子供」
そのワードが父親のゲーチスの口から発せられる。
そのたびに僕は罪悪感に駆られて憂鬱になる。

僕が不完全な子供だから、

またゲーチスは怒るんだ。

ブラックに会って、ブラックの手持ちと話して、
知ってしまったんだ。

僕のいた世界が世界のたった一部だったって。

だけど認めたら、ゲーチスの夢は誰が叶えるの、
ゲーチスの英雄に誰がなってやれるの?

僕しかいないから、
僕しか話せないから、
顔を背けたくなる現実だけど、
ツラいのは友達だけど、
未来は変わらないだろうけど、

骨がぶつかる音がする。
「不完全な子供だから、こんなことも解らないのか。」
この状況に立ち会う度に僕は誓うんだ。
友達の為と銘打って、


ゲーチスの英雄になろうと。


汚い僕でゴメンね、結局友達を一番利用してるのは僕なんだ。






ハルモニアが僕を縛る。



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