ロンド | ナノ


「ねぇ、なんでこうも私は平凡に生きさせてもらえないのかしら」
リリーったら、またそれ?なんて言うもんだから、私ははぁ、と一つため息をついた。
リリーだってポッターをうっとおしく思ってるくせに!
「それはそれ、よ。それにため息つくと、幸せが逃げるわよ**」
逃げる幸せなんて、もうあんまりないわよ、と言うと私は談話室に向かって階段を下りた。

暖かい暖炉の近くに空いているソファーを見つけると、お気に入りの本を持って素早く座った。
談話室に行っても話す人は、いない。
「**!今度のホグズミート、考えてくれたか?」
否、話し掛けてくる人はいたようだ。
顔をあげるとそこにはグリフィンドールのプレイボーイ、シリウス・ブラック。
「ブラック、何度言ったら理解してくれるのかしら。私はリリーと行くし、あなたと行く気も仲良くする気も、ないわ」
はぁ、とため息をついて本に視線を戻した。
「それなら俺とジェームズがついて行ったっていいじゃないか。ホグズミートでエバンズはジェームズと、**は俺と分かれるのはどうだ?」
もう!と私は立ち上がりしょうがないからまた女子寮に戻ることにする。
あぁ、もう周りの視線が痛い。
なんでブラックは私なんかを気に入るのかしら。
おかげで女生徒は私の事を良く思わない。

私はただ平凡に生きたいだけなのに!



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -