ロンド | ナノ


「大丈夫、スネイプくん」
「あぁ、迷惑掛けて悪い」
「そんな事より、スネイプくんが」
絶対彼は全身を強く打ち付けていたはずだったし、ローブは木の枝で所々裂けているようだった。
「レパロ!」
ブラックやポッターの事は何もできない私はローブを直す事くらいしかできない。
「どこか痛むところは」
「大丈夫だ。それよりも巻き込んですまなかった」
「私は大丈夫よ!むしろブラックにはいつも迷惑掛けられっぱなしだからすっきりしたわ!」
憤然と言う私を見て、スネイプくんはふ、と笑った。
それを見て私もにっこり。
「今日はすまなかったが、今度**の都合がつけば、また」
そう言うとスネイプくんは立ち上がり、二人で校内へ帰った。

談話室に戻ると、ポッターとブラックはリリーに説教されていた。
ポッターは相変わらずだけど、ブラックはすっごく不機嫌な顔だったから、ざまぁみろ!と思った。
ポッターとブラックが私の方に視線を寄越したので、リリーも気付いたらしく、振り返った。
「あぁ、お帰りなさい、**!ポッターとブラックが邪魔したみたいだったけど、」
「違う!俺達はスネイプがむかつくから痛めつけてやっただけで**が、」
「それが邪魔するって言うんじゃないのかしら、ブラック」
リリーが、私だったら縮み上がっちゃうような睨みをきかせた視線をブラックに向けた。
それに気付いたらしいブラックもそれ以上何も言う気はないみたいだった。
「まぁ、いいわ。またセブにちょっかい出したらただじゃおかないんだから!」
そう言うとリリーは、行きましょ、と私の手を引いて寮に上がっていった。
「**」
ブラックに呼ばれたみたいだったけど、目も合わせずにリリーについて行ってやったわ!




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