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影山双子主。飛雄の方が数分早く生まれたので、一応双子だけど妹。
名前は「影山 天」。そらって読むけど、皆必ず読めずに「てん」て呼ぶので、それがあだ名になってる。月島とかは頑なに「影山サン」て呼ぶけど。

中学は飛雄と同じ北川第一。
家族(主に飛雄)の影響で、バレーボールは飛雄と同じ時期からやってて、ボールにも触れてた。ちなみにポジションはセッター。双子だから、セッターをやりたいっていう発想も一緒。ボールに触ってたい。あと支配者みたいでカッコイイから。


実は、先にバレーが好きになった(というか興味を持ちだした)のは天の方。
飛雄よりも伸びしろが早くて、小学校高学年から中学にかけてはセッターの才能が完全開花。更に言うなら、中一で既にユニ貰ってたので、飛雄よりも活躍するのが早かった。まあ男子バレーには中一の時に及川とかいたしな…

そんな訳で、とどのつまり飛雄と同じく“天才”だったんだけど、中一でユニ貰うって言うのはそれだけ凄いことで、同時に先輩にしてみれば「は?」てことでもあって、嫌がらせが始まる。
シューズとか鞄とか隠されたり、練習じゃトス上げても取らなくなったりとか。で、ちょうどその時に飛雄の才能が開花し始めて中二へ。及川も卒業して、正式にセッターとしてガンガン活躍するようになる飛雄の一方、天は段々バレーやるのがしんどくなってく。

確かに天もすごいんだけど、飛雄と比べちゃうとどうしても劣る。いじめみたいな嫌がらせは止まらない。結局、天は中二でバレー部を辞める。
当然その時に飛雄と話したんだけど、心の奥底のことは言える訳もなく(飛雄は嫌がらせの件とか知らない)、飛雄も天がバレー好きなのわかってるから「なんで辞めんだよ」てなるし、天も天で引き下がれず、そこから関係が悪化。同じ家に住んでるけど必要最低限のことしか言わない感じになる。

バレーを辞める理由として天が使ったのが、生徒会に入るからっていうもの。あくまでそれだけの為に中三から生徒会に入ったんだけど、その活動のお陰で受験は推薦で決まった。通いやすく進学クラスがあった、ということで、選んだ高校が烏野高校。フラグである。
ロクに話してなかったから、てっきり飛雄は白鳥沢に推薦で行くと思っていたので、結局同じ高校になってため息。鵜飼監督の話は知ってたけど、やっぱり天はバレーに近付かない。

そして高校。
天がバレーから逃げてるって誰よりも分かってる飛雄は、何としても天との関係を改善したいと同時にバレー云々の話もしたい。という訳で、青葉城西との練習試合に見に来い、と半ば脅しで連れ出す。
当然嫌がったんだけど、金田一や国見(中学では良き友人だった)とも連絡とってこともあり、結局折れる形で青葉城西へ向かう天。そこで烏野の男子バレー部を見て、驚愕する。

飛雄が「コート上の王様」と呼ばれてることは当然知ってて、てっきりそのままのプレーだと思っていたのだが、少しずつ変わっているところや、日向との変人速攻とかを見て、がつんと鈍器で強く殴られたような衝撃を受けた。
今まで、どうしても自分と比較してしまって、飛雄のプレーを見るのが苦痛だった。けど、今の飛雄の、否、烏野のバレーを、もっと見ていたい。そんな強い願望が押し寄せる──ああ、結局私は、バレーが好きで仕方が無いのだ。

何かが吹っ切れる天。及川(中学の時から面識ある)とも少し話して、もう一度バレーボールに向き合うことを決意する。
けど、やっぱりまだプレーするのは怖くて。もごもごする天へ向けて、呆れ顔の及川が一言。
「別に、選手だけがチームじゃなくない?」
……及川的に、天は他の女の子とはまったく別の存在。飛雄の双子ってこともあるし、しかめっ面とか特に似てるから飛雄を連想させるのが嫌ってのもあるんだけど、及川は天のプレーを見てその才能を分かってるからこそ、一度バレーから逃げた天へは厳しい。「お前は自分の才能を、誰でもない自分で潰したんだよ」とか普通で言う。

そんな訳で、及川に背中を押されて(?)、天は烏野高校の男バレー部の体育館へ向かう。扉を開けて早々、声高らかに「マネージャー!!募集してますか!!」と叫んだその瞬間から、彼女の物語バレーは再び始まるのである。


ざっとあらすじ(長い)を書いたけど、マネージャーとしては初心者なので、潔子さんから色々と習いながらマネージャーをしていく話。
四組で月島、山口と同じクラス。頭は目立たないけど良い方ではある。(中三アホほど勉強した為)。月島とは期末試験の云々で何となく愚痴をこぼす仲になった。
試合をプレーするのと見るのとでは感覚が全く違うので、マネージャー始めてから視野が広くなった。選手としての経験もあったので、意外にもアドバイスとかはかなり的確。

澤村が「おーい、影山ー」とか呼ぶと、飛雄も天も反応しちゃうので、天は下の名前で呼ばれるようになる。と言っても、田中や西谷が「てんって名前かと思った!」と言って以来、「そら」ではなく「てん」とか「てんちゃん」とか呼ばれるようになった。ちなみに音駒の黒尾には「おてんちゃん」とか呼ばれる。

烏野メインだけど、合宿とかでは他校の生徒からも色々と構われてる。「影山の双子!」というテンションで黒尾や木兎は可愛がるし、赤葦や研磨には「双子だと大変なことも多そうだね」とか同情されたり。リエーフには「ハムスターみたい!」と言われた。
稲荷崎の侑と治からもなんか言われそう。双子っていうことで共通の話題も多かったりして、大人になってからは飲みに行って愚痴り合う謎の関係になったりもする。

落ちは未定。烏野メインなので烏野の誰かになりそうだけど、他校でも全然オッケー。今のところは月島とか及川が物語的に書きやすいかな、とは思ってるけど、実際にちゃんと書く時にアンケートとります。

なんであれ、烏野高校男子バレーボール部のマネージャーとして、自分なりに精一杯頑張る話。
変人コンビに振り回されたり、谷地と親友になったり、先輩に可愛がられたり、旭に目つきが悪くてビビられたり、飛雄と仲直りしてちゃんと向き合ったり。夢主というより、一人の女の子が成長していくお話です。





















































以下、ネタバレ注意。




春高が終わって高校二年になり、天は男子バレーボールのマネージャーを辞める。

一年間バレーを近くで見続けてきて、物足りなくなったというか、ボールに触れたい、試合に出たいとかいう感情が日に日に強くなっていき、高二から女子バレー部に入部することを決意。
元々プレーする側だったし、飛雄に似てかなりの情熱をバレーに懸けてるので、最終的に自分で出した答えが「やっぱり私は、バレーしたい」というものだった。
男子バレーの皆はそのことをきちんと分かっていたので、誰も止めることなく、むしろ背中を押してそれを見送る形になった。飛雄は感涙した。

女子バレーは男子バレーと比べると奮った功績がないが、天はその中で奮闘。少ない部員ともきちんと話したり向き合ったりして、セッターとして再び名を馳せるようになる。
高三になってからは、部員からの推薦で主将を務めた。高校時代の間、全国に行くことはできたが優勝することは出来ず、天の高校生活は終わりを迎えた。


…そうして、練習試合直後の烏野バレー部に駆け込んでから五年後。
天はプロ入りを果たし、世界中のバレー界で知る者は居ないほどの最強の双子として、飛雄と共に名を刻む。



影山天にとって飛雄とは
 →いつも比べられてた影響もあって、何かと自分と飛雄を比べがち。腐れ縁と言うには腐り過ぎてる。中学ではあんまり一緒にいたくなかった。

影山飛雄にとって天とは
 →天が何かと「比較」とかに拘っちゃう一方で、飛雄にとって天は確かに双子だけど、同時に他人でもある。「、?俺とお前は違うだろ」ってタイプ。

↑この価値観の相違が実は確執を生んでたりする。たぶん天が飛雄の影響を受け過ぎた。若干飛雄を神格化してるところも無きにしも非ず。

双子のイメ曲は、ヨルシカさんの「藍二乗」です。天単体だと、ずっと真夜中でいいのに。さんの「またね幻」。
影山飛雄に(色んな意味で)夢を見過ぎてるので、なかなか書けない。プロットは立ってるけど文章化できなくて詰まってます。





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